i5/OS で提供されている多くのコマンド、いわゆるシステム・コマンドが
送出するエラーを予め知っていればエラーに対してユーザーの CLP で
MONMSG で監視することができる。
ユーザー・プログラムで「 CPFxxxx はこのプログラムで監視されていない」
というメッセージをよく見かけるだろうがこれは、
エラー・メッセージ: CPFxxxx をモニターして CPFxxxx が発生したら
どのようにするかなどの処置が講じられていない、という意味である。
モニターという英語を「監視」と直訳しているために
「監視って何だろう?」と思うかも知れないがモニターしていないと
いう意味である。
さて各システム・コマンドでどのようなエラーが発生するのかは
以前は IBM は「システムコマンド要覧」という小さなハンド・ブックを
ユーザーに提供していてこの中で「モニター可能なメッセージ一覧」が
紹介されていた。
しかしこのマニュアルは既に絶版となっているので
入手は不可能に近い。
それではシステム・コマンドで発生するメッセージを
知る方法はないのだろうか?
それは意外と簡単でありコマンドのヘルプの最後に用意されている。
例えば
SNDPGMMSG + [ F4キー ] を押して SNDPGMMSG コマンドを表示させる。
続いて「 F1キー 」を押すとヘルプの最後には次のように書かれている。
プログラム・メッセージ送信−ヘルプ エラー・メッセージ: SNDPGMMSG *ESCAPE メッセージ CPF24CB *PGMNAME にはプログラム名の指定が必要である。 CPF2409 指定のメッセージ・タイプは指定したプログラム・メッセージ 待ち行列では正しくない。 CPF2428 メッセージ待ち行列パラメーターが正しくありません。 CPF2453 応答待ち行列が,送信元のプログラム・メッセージ待ち行列で はない。 CPF2469 メッセージ &1 の送信中に,エラーが起こった。 CPF247A 呼び出しスタックの項目が見つからなかった。 CPF247E CCSID &1 が無効です。 CPF2499 メッセージ ID&1 が正しくない。 CPF2524 理由コード &1 のために例外処理プログラムを使用することが できない。
これがこのシステム・コマンドで発生する可能性のあるエラー・メッセージである。
コマンド・ヘルプはコンテンツが多いので最後まで読む機会は少ないのだが
最後にも貴重な情報がちゃんと用意されている。