実行環境

106. 英語のみの環境で日本語表示するには

ある IBM i では英語版 i5/OS のみの環境であるが
日本語の適用業務を導入したとする。
この適用業務を運用するには?

  1. 二次言語として日本語環境の導入が必要
  2. 適用業務の英語対応(表示)の機能または対策が必要
  3. 実行環境で CHGJOB で日本語環境をセットすると日本語表示される
  4. 5250エミュレータの言語が日本語であれば問題ない

さて、どれが正解なのだろうか?
一見すると 1. の二次言語の日本語の導入が正しいように
見えるが、実は二次言語の主要な目的は i5/OS のユーティリティーなどを
表示することが目的であって私たちユーザーが開発した適用業務を
表示することが目的なのではない。

2.の英語対応が必要なのかというと必ずしも必要ではない。
もちろん適用業務を英語として表示したのであれば英語として
表示すべきだが、ここでの目的は英語環境下で日本語をどのように
表示するのかということが課題であるので2. も選択肢から
外れてしまう。

それでは CHGJOB で CCSID などを日本語に変更すると
日本語表示になるのかというとそうでもない。
実行環境、つまりジョブの CCSID は入力する文字コードや
作成するファイルなどに与える初期値などに使用されるので
表示を極端に変更することはない。

残る 4.が正解である。

次は日本語環境下で中国語コマンドを表示したもので
コマンド・プロンプトの部分は正しい中国語で表示されている。
これは5250エミュレータを中国語で表示しただけである。

日本語環境下で中国語コマンド