弊社では英語、英大文字、中国簡体字、中国繁体字、タイ語
を導入しているが実はこれらの国際言語は導入しなくても
IBM i では国際言語の表示/入力の両方を行うことができる。
OS Ver7.4 になっていくつか変更された点で大きく影響があったのは
2019年8月20日(火)現在では
弊社では英語、英大文字、中国簡体字、中国繁体字、タイ語
を導入しているが実はこれらの国際言語は導入しなくても
IBM i では国際言語の表示/入力の両方を行うことができる。
…要はサービスともとれる提供のDVDコストさえIBMは惜しんでいるらしい。
Ver 7.4 では R言語が可能になったという触れ込みなのだが、これでは意気消沈というところか、
高いお金を払っているのだからセコさが目に付くのはいただけない。
ダウンロードが面倒な人は諦めてくださいと言いたげである。
これが最も影響が大きい。
元々 IBM i は トークン・リング(TokenLing) という大規模なネットワークを
使っていたのだが現在のイーサネット(Ethenet) というTCP/IPのネットワークになってからも
TCP/IPの上で SNA通信を行うという仮想的なSNAで通信することができた。
そのひとつが SNADS で STRPASTHR なども ANYNET (SNA over TCP/IP) の上に成り立っていた。
これが無くなったので、ただでさえ面倒であったSNADSの設定がさらに困難になってしまった。
簡単に言えば今までの方法では社内の複数台の IBM i の通信ができなくなってしまった。
SNADS環境は
という非常に良い利点があった。
今回も新しく OS Ver7.4を導入したので下位のIBM iの設定を見ながら
面倒だがひとひとつ設定してみようと思ったらなんと、SNA over TCP/IP が使えなくなってしまっていた。
Ver7.4 では ANYNET がなくなり IBM は代わりに
HPRIP (ハイパフォーマンス・ルーティング)を推奨している。
つまり CRTCTLAPPC でリンク・タイプ: *ANYNWなくなり、
代わりに リンク・タイプ:*HPRIPを使うことになる。
これは Ver7.4 側だけを *HPRIPにするだけでなく
通信の相手側のIBM iも*HPRIPとして CRTCTLAPPC でCTLを作成する必要がある。
DSPNETA で見ると HPRIP使用可能はほとんど *NO になっているので
CHGNETA ALWHPRTWR(*YES)
で HPRIP を使用可能に変更しておく。
( このとき ANYNET による接続はすべてOFFにしておかなければならない )
相手側のシステム名を Sxxxxxxx, IPアドレスを 192.168.1.99 とすると
CRTCTLAPPC CTLD(Sxxxxxxx) LINKTYPE(*HPRIP) RMTINTNETA('192.168.1.99') LCLINTNETA(*SYS) RMTCPNAME(Sxxxxxxx) AUT(*ALL)
として リンク・タイプ:HPRIP の制御装置(コントロール)を作成する。
装置(デバイス)は作成しなくてよい。
VRYCFG CFGOBJ(Sxxxxxxx) CFGTYPE(*CTLD) STATUS(*ON)
でオンに構成変更する。
双方のAPPC制御装置を作成して両方とも VRYON したら
STRPASTHR Sxxxxxxx
によってパス・スルーが通ることを確認する。
QSNADS によるファイル転送や DDMファイルを使用可能にする設定は 別の機会に紹介する。 今回は Ver7.4 の変更をいち早く伝えるために紹介したような次第である。