実行環境

47. スプール・ファイル名を実行時に変えるには

毎度毎度、 QPRINT という名前のスプールは見飽きたかも知れない。
それ以上に OUTQQPRINT ばかりが並ぶと、どれがどのスプールであるかを
すぐには判別できないのでスプール・ファイル名を独自のものに命名したいと
思ったことはないだろうか?
QPRINT ばかりであると、いちいちオープンして中身を確認しなくてはならない。
ところがユーザーの印刷スプールの名前はほとんどが「QPRINT」であるのに対して
コンパイル・リストのスプール・ファイル名はプログラム名となっていることに
不思議に思われたことはないだろうか?
ユーザー出力のスプールであっても独自の名前があったほうが見やすくわかりやすい
ものとなるはずである。

これを実現するには CRTDUPOBJQPRINT という印刷ファイルを QTEMP
名前を変えてコピーして OVRPRTF で名前を変更しますか?
実はもっと簡単な方法がある。
OVRPRTF コマンドには SPLFNAME というパラメーターが用意されているのである。
このパラメータに任意の名前を指定することによって印刷ファイルを作成することなく
実行時にスプールの名前を QPRINT 以外の好みの名前に指定することができる。

【 例 】
  OVRPRTF FILE(QPRINT) SPLFNAME(ANS001) SECURE(*YES) OVRSCOPE(*JOB)
  CALL QTROBJ/ANS001
  DLTOVR FILE(QPRINT) LVL(*JOB)
【 解説 】

上記の CLP によって印刷スプール・ファイル名は QPRINT ではなく ANS001 という
名前として出力される。
EnterpriseServer Ver4.0 では CGI のログを OUTQ の中でいち早く識別して
見つけることができるように、CGI のログのスプールには CGI の名前で表示される
ようになった。
この方法を採用しているのである。