自社のiSeries400のリリースが例え V3R2M0 であっても、Webサーバーとしては十分機能するのであきらめる必要はない。iSeries400 は実によくできているのである。
但しOS/400 のリリース別においての注意点があり iSeries400のHTTPサーバーは HTTPの機能をすべて満たしているのではなく、HTTP規格のサプセット版である。しかし十分、実用レベルには達している。
いくつかリリースによる注意点を挙げてみよう。
@V3R2M0 では GET 命令は使えるが POST 命令は使用できない。
AV3R2M0 V3R7M0 では HTTPサーバーだけの CCSID を設定できない。
つまり WRKHTTPCFG では DftFsCCSID は使用できない。
このためそのままでは英小文字が半角カナに化けてしまう。
BV3R2M0 V3R7M0 では CGI で出力コードを 変更きない。
つまり Exec ....... %%BCDIC/BINARY%% の指定ができない。
@はHTMLの使い方で工夫できる。
Aは V4R4M0 以降であれば DftFsCCSID を 5035 に設定すれば半角カナ文字への文字化けは防止できる。
V3R2M0、V3R7M0 であれば、システム値 QCCSID が 65535 になっている日本語OSならば CHGSYSVAL で QCCSID値を 5035 に変更してからHTTPサーバーを再起動すれば良い。
半角カナ文字への文字化けが発生するのは HTTPサーバーJOBの CCSID が 5026 であるからである。これはどこかにガイドして欲しい重要な事項であるが。
Bは通常のユーザーで iSeries400から直接 ASCII で CGI 出力したい要望がなければ問題ない。しかも V5R1M0 であっても %%BINARY%% は実際は機能しない。よって V5R1M0 であってもこの機能は無いのと同じである。