System i に対して構内LAN やインターネットから System i をアクセスする例は
いくらでもある。
System i に対してグローバル IP アドレスを割り振れば、その System i に対して
インターネット経由でアクセスすることができるようになる。
ここでの話題は、そうではなく System i 自らがインターネットへ出て行くための
設定について紹介することである。
あなたの PC がインターネットに接続して多くのサイトを閲覧するのと同じように
System i 自身もまた、多くのサイトに接続することができるような設定のことである。
System i からインターネットへ接続するには System i に対してグローバル IP を
割り振るような設定は必要ではない。
あなたの PC がブラウザによってインターネットに接続するためには、どのような設定を
したのであろうか ?
恐らくは、まずプロバイダーと契約してプロバイターに接続するためのルーターを社内の窓口
として設定して社内の各PCは、そのルーター兼DNSサーバーに接続しているはずである。
これと同じ設定が System i でも必要となってくる。
最初に社内の DNSサーバーの IP アドレスを調べてみよう。
あなたの Windows の TCP/IPネットワークのプロパティを調べれば簡単に自分が接続している
DNSサーバーの IPアドレスを調べることができる。
次に 5250 エミュレータで CFGTCP + [実行]
で 「2. TCP/IP経路のの処理」を選択する。
次のように
*DFTROUTE *NONE ( DNSサーバーの IPアドレス) (この System i の IPアドレス)
を登録する。
さらに「12.TCP/IPドメイン情報の変更」を選択してホスト名検索優先順位を *LOCAL
から
*REMOTE
に変更して IPアドレスに DNS サーバーの IPアドレスを登録する。
以上で設定は完了である。
インターネットに接続可能であるかを検索するには、どこかのサイトに PING を飛ばして
反応があれば接続できたことになる。
例えば、コマンド入力画面で
PING WWW.OFFICEQUATTR.COM +[実行]
と実行することで接続を確認することができる。
System i 自身からインターネットへ接続することは、次の意味において重要な意味を持つ。
System i がネット接続できるということはネット経由で様々な情報を取得したり、ネット経由での
通信が可能となることである。
例えば、
ということが簡単に可能となる。
弊社の場合は PTF の取得である。ユーザーは自社に導入されている製品のオプションを
選択するだけで簡単に弊社がPTFを公開しているサイトへ接続して最新のPTF を入手して
適用することができる。
今までのように弊社の HP から PTF をダウンロードして解凍して System i にアップロードする
必要はないのである。
直接、ユーザーの System i がネット接続して PTF をダウンロードして適用まで自動的に
行ってくれるのである。
いわばボタンひとつで Windows Update を行うのと良く似ている。
これによってユーザーは PTF の順序や操作に間違うようなことは全く無くなり、
しかも安全でスピーディである。
PTF の適用サービスを皮切りとして今後は益々 Webサービスが積極的に利用される
範囲は広がっていくであろう。