IFS

4. IFS の保管と復元

IFS上のオブジェクトの保管/復元は SAV/RST コマンドによって行う。
通常は SAV コマンドを使って別のライブラリーに *SAVF として保管してそのライブラリーを保管する。復元もライブラリーを復元してから復元されたライブラリーの*SAVF を復元する方法を採る。

例えば

CRTSAVF FILE(MYLIB/IFSSAVF) AUT(*ALL)

でライブラリーMYLIB に IFSSAVF という名前の *SAVF を作成してから、

     
                                   オブジェクトの保管  (SAV) 
                                                                                     
       選択項目を入力して,実行キーを押してください。                                
                                                                                     
       装置  . . . . . . . . . . . . . > '/QSYS.LIB/MYLIB.LIB/IFSSAVF.FILE'       
                                                                                     
                      値の続きは+                                                   
                                                                                     
       オブジェクト :                                                                
         名前  . . . . . . . . . . . . > '/MYPASS/MYDIR/*'                        
                                                                                     
         組込みまたは除外  . . . . . .   *INCLUDE      *INCLUDE, *OMIT               
                      値の続きは+                                                   
       m゙ァロhnメー の ナボlメー  . . . . . .   *ALL          *ALL, *DIR, *NONE, *OBJ       
       活動状態保管  . . . . . . . . .   *NO           *NO, *YES, *SYNC
 

のようにして、装置名に *SAVF を指定して保管する。
/MYPASS/MYDIR/** はこのディレクトリー以下のすべてを保管することを示している。

このライブラリーMYLIB を RSTLIBRSTOBJ コマンドによって復元した後では、RST コマンドを使って


                                 オブジェクトの復元  (RST)             
                                                                            
     選択項目を入力して,実行キーを押してください。                         
                                                                            
     装置  . . . . . . . . . . . . .   /QSYS.LIB/MYILB.LIB/IFSSAVF.FILE     
                                                                            
                    値の続きは+                                            
                                                                            
     オブジェクト :                                                         
       名前  . . . . . . . . . . . .   '/MYDIR/MYPASS/*'                    
                                                                            
       組込みまたは除外  . . . . . .   *INCLUDE      *INCLUDE, *OMIT        
       新しいオブジェクト名  . . . .   *SAME                                
                                                                            
                    値の続きは+                                            
     m゙ァロhnメー の ナボlメー  . . . . . .   *ALL          *ALL, *DIR, *NONE, *OBJ
     出力  . . . . . . . . . . . . .   *NONE
 

のように復元する。
面白いことに *SAVF*FILE には違いないので、どのリリースへもリリース・ダウンすることができる。
極端な例では V3R2M0 の iSeries400 のシステムに V3R7M0 から V5R2M0 のIFSの*SAVFを復元して保管することができる。

但しIFS自体もリリース管理されているので SAVコマンドにも「ターゲット・リリース」パラメータがあることを忘れてはいけない。
別の低いリリースのiSeries400への復元を予定しているのであれば 「ターゲット・リリース」の指定が必須である。

また V5R1M0 未満の場合は CRTDUPOBJ コマンドによる *SAVF のコピーは成功するが、中身はコピーされないのでこれも注意する必要がある。
V5R1M0 以上であれば CRTDUPOBJ コマンドによって *SAVFの中身も正しく複製される。