かつて「クライアント・アクセス」、現在の「 IBM i Access 」は
Windows10 以降には対応しない、と IBM が表明した。
( http://www-03.ibm.com/systems/power/software/i/access/windows.html )
Notice: IBM does not plan to support IBM i Access for Windows on operating systems beyond Windows 8.1. The replacement product is IBM i Access Client Solutions, which includes 5250 emulation, data transfer, printer output, console support, and more. For information regarding IBM i Access Client Solutions, refer to
→ http://www.ibm.com/systems/power/software/i/access/solutions.html
...直訳すると IBM は IBM i Access は
Windows 8.1 を超えた OS をサポートする計画はない。
5250エミュレータやデータ転送、印刷出力、コンソール等の機能は次の
IBM i Access Client Solution (ACS) に含まれており、くわしくは
http://www.ibm.com/systems/power/software/i/access/solutions.html
を参照のこと。
この新しい IBM i Access Client Solution ( ACS ) は
PC クライアントのプラットフォーム OS に依存しない
エミュレータとして Java
で開発されているらしいのだが
今までの 5250 エミュレータに慣れていたユーザーから見ると見栄えや使い勝手がかなり
変わってしまっている。
それだけでも問題なのだが実行するとさらに多くの問題があり、はっきり言ってバグである。
固まったりしてフリーズ(?)するような機能もある。
IBM は数ケ月かけて修復するとアナウンスしているが果たして結果はどうなるのか ?
と言うのも 5250 の日本のかつての技術者は米国 IBM へ移動後、PCOMM は別会社に転売され
その会社も M&A で買収されてしまうことになり、5250ストリームに精通していた
かつての技術陣は不明となってしまったからである。
後は 5250 ストリームの仕様書に基づいて新規の技術者が Java
で開発したものと思われるが
5250 ストリームは効率よくかなり圧縮されていることもあって解析は、そう簡単ではない。
またいろいろな場面で実行してみないと正しい 5250 ストリームの解析はできない。
海外のソフトウェア製品で Web フェーシングとは言っても
5250 ストリームは解析していなかったので
後々の使用が大変であった製品が多かった。
Web フェーシングとは言っても PC オーガナイザー( STRPCO )が
使えないという製品(例えば aXes
)は 5250 ストリームを正しく解析していないからである。
そのため購入したユーザーが不便を強いられてしまう。
aXes
が画面罫線を表示できないのも 5250 ストリームを解析していないからである。
これは IBM でも同じことで本家であっても 5250 ストリームの解析には労力を必要とする。
このシリーズでは後継となった「 IBM i Access Client Solution ( ACS ) 」の実際の
使用感をレポートしていきたい。