サブ・ファイルで重要な機能のひとつに READC
(Read Change) 機能がある。
これは RPG の命令コードでエンド・ユーザー(操作員)によって変更のあったSFLレコードだけを
読み取る機能である。
RPG の READC
命令を使うと、変更した SFLレコードだけを読み取ることができる。
ある操作員が SFLレコードのある数値 10 を 20に変更したレコードを読み取ることはもちろんのこと
10 を 10に変更、つまり同じ値に書き換えた場合も変更レコードとしてみなされる。
SFL の入力画面で繰り返し READC
を EOF になるまで実行すれば、すべての入力行を処理したことになるし
逆に READC
を実行しても何も受け取るレコードがなかった場合は操作員が何も入力も変更もせずに
ただ実行キーを押しただけであることを検知することができる。
Web の場合も <input> タグの onChange に JavaScript 関数を定義しておけば
READC
と同じ動作を再現することができる。
それでは次のリスト・ビューで何か入力か変更を加えてから GOボタンを押してみると
READC
と同じように変更を検知するメッセージが表示されることを確認してほしい。
商品コード | 商品名 | 単価 | 品種コード | 品種名 | |
0001 | |||||
0002 | |||||
0003 | |||||
0004 | |||||
0005 | |||||
0006 | |||||
0007 | |||||
0008 | |||||
0009 | |||||
0010 | |||||
0011 | |||||
0012 | |||||
0013 |
結果
READC
は SFL適用業務を開発する上で大変便利な命令である。
既に READC
を良くご存じの開発者も当然、多く、ご存じの方からすれば
「READC
くらい誰でも知っている」と思われるかもしれないが
現実は特にソフトウェア・ハウスの SE で知らない人も多いので敢えて
ここで紹介したような次第である。
※ EnterpriseServer の TONAKAI を使うと DSPF を HTML に変換することができるが
サブ・ファイルを変換したときも RPG から変換された CGI のRPG でも
READC
の機能を使うことができるようになった。(TONAKAI/3.0)