RPG

251. フリー・フォーマットへの招待 (2)

さてフリー・フォーマットになると単に自由形式構文で書けるだけなのだろうか ?
実は固定定式の記述からフリー・フォーマットに移行するには、
いくつか理解してから進まなければならない事項がある。

特に = という代入演算記号は○○を○○に代入する、
という単純な理解だけでは済まされない場合がある。
MOVE や CAT が = に置き換わっただけというわけではないのだ。
そのあたりに注意が必要である。

フリー・フォーマットの記述を行うための基本的な注意を紹介していこう。
フリー・フォーマットは以前は演算命令だけがフリー・フォーマットであった。
最初は米国雑誌でも算術演算はフリー・フォーマットであっても
ファイル仕様書、D仕様書、入力仕様書などは当然のように
固定フォーマットで書かれていたが最近では IBM マニュアルでも
ファイル仕様書、D仕様書、入力仕様書も含めてサンプル・ソースも
フリー・フォーマットで書かれていて昔ながらのRPGの経験者が読んでも
凡そRPGソースには見えないものである。

日本国内でのRPGフリー・フォーマットの普及はそれほど進んではいないが
弊社での開発用のRPGソースの重要な部分は
大半が フリー・フォーマットによる開発に急速に移行してきている。
RPGフリー・フォーマットは一旦、使いだせばそれほど使いやすく感じるので
これからは急速に普及していくものと思われる