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320. AI のビジネス応用例

AI を基幹業務や情報系のどこに使用すべきなのだろう ?
営業マンが車の中で AI に向かって客先情報を問い合わせるというのも
あるだろうが、さらに AI を必要とする重要な場面が残されている。

社内の基幹業務の流れ

よく典型的な基幹業務のフローを描くときには受注入力から始まって、

のような業務フローを想定しているはずである。
これは決して間違いではないが従来、手作業で行っていた処理を
EDP に置換えたに過ぎない場合が多い。
多くの印刷出力帳票はまた次の人的処理のために出力されている。

例えば 「部品材料所要量一覧表」を出力したとする。
この帳票は購買部担当に送られて購買部の担当者は発注ロットや
現在庫と照らし合わせながら適性な発注先と発注数を決定して
また再び IBM i に向かって発注の入力を行うことになる。

複写用紙で印刷出力している業務を考えてみよう。
売上伝票の出力が次のように複写用紙で出力されていたとする。

● 売上伝票

出荷記録。
経理の売上の起票原本として使用される
経理データに自動仕訳するのであれば不要。

● 出荷指示

倉庫係への出荷指図としての利用。
現場で表示してハンディ・ターミナルで入力すれば不要

● 納品書

得意先への納品証拠。
納品データを送信したりバー・コード添付で不要。

● 受領書

検収データの受信で不要。

このように、あいだに人手が介在するために印刷出力しているにすぎない。
印刷出力に疑問を持つことで自動化すれば無駄な人手を削減することができる。
判断が必要なため人手による判断を介在していた業務も
やがては AI に経験と事例を投入すれば AI が判断して
人的コストを削減することができるようになる。

帳票を出力したり特に複写式の帳票を出力しているような場合は
実務で何が行われていて、それを AI に置き換えることができないか
調べてみてはどうだろう ?
売上分析も大事だが実務業務の合理化もさらに重要である。
情報システム室の飛躍を望みたい。