ChatGPT とはOpenAIという非営利団体がリリースしたAIであり
2021年までの全世界のビッグ・データを学習済みのAIである。
それまで AIはいくつか発表されているがどれも絵空物語のようで
実用レベルにはほぼ遠かった。
しかし今話題のAI : ChatGPTは少しは違うようである。
IBM Watsonも鳴り物入りでIBMも高額を出資して買収したのだが
3才児並みの知能しかなく29回も教えないと学習しないという
低レベルであった。これで半年で30万円という価格は
高すぎる感が否めない。
それに比べて今現在のChatGPTの使用料は無料である。
さてChatGPT とは21世紀の最初の一番大きな発明と言っても
過言ではない。完成度は高くその能力は想像以上のものである。
米国の司法試験をChatGPTに受けさせてみたところ
6回目には司法試験をパスしたという話がある。
間違いなくあの小室さんより優秀である。
MicrosoftはこのOpenAIに既に1000億円の投資をしており
追加投資でさらに100億円を投資するという話である。
またMicrosoftは3月発売のBingという検索エンジンに
このChatGPTを搭載する予定であり既にベータ版を公開している。
GoogleもBARDという次期検索エンジンにこのAIを搭載の予定である。
■ ChatGPT を使うには
ChatGPTの使用はまずこちらから。
メンバーを登録するだけで無料で使うことができる。
・メール・アドレスとパスワード(8文字以上)
・携帯の電話番号
を登録すると電話番号へのショート・メール(注意!一般のメールではない)
に6桁の数字の認証コードが送られてくるのでそれを
入力すると登録が完了する。
■ 実際に使ってみると
ChatGPTの完成度は高く次は実際にChatGPTと会話した内容の一部である。
ChatGPTはIBM iのRPG/COBOLやC言語にも精通していて
入力欄にC言語のソースを貼り付けると様々な提案をしてくれたり
新たに修正したソースも程度してくれる。
ただしビッグ・データによる推測であるので論理思考によって
回答しているわけではないのですべてが正解というわけではないが
物覚えの悪い社員よりはよほど優秀である。
▼実際のCharGPTとの会話の例
ChatGPTはこちらの提案に対して理由をつけて否定して別の提案を行う場合も
あるし同時に自分の回答が誤まりであったことも素直に認める人間らしさもある。
罪を認めようとしない犯罪者に聞かせてやりたいものである。
■ IBMユーザーの利用
開発者が少なかったり定年退職によって社内の開発者不足あるには
若手の教育が十分でない場合ようなケースではChatGPTは大きな支援となる。
またどうしてもわからないようなバグを発見してくれたり
プログラムの処理を解析して説明してくりたりもするであろう。
IBM iのユーザーでは文書化に不安がある会社が多いがChatGPTを使えば
問題ない。
RPG/COBOLソースをChatGPTに貼り付けてこれは何をやっているのか説明してくれと
言えばよいだけである。
もっと極端に言えばデータ・ベースは簡単な仕様を文章で示すだけで
RPG/COBOLソースを作ってくれるはずである。
これらの方法は弊社が実験の上、技術ショート・セミナーでの解説を予定している。
■ ㈱オフィスクアトロの製品への組込み
幸いというか㈱オフィスクアトロの製品のマニュアルはすべてWebサイトで公開しているので
ChatGPTもそれらを十分知っていて使用方法むも心得ているはずである。
となると弊社製品の使用方法をChatGPTに尋ねて回答を得ることができる。
競合の他社製品はマニュアルを隠していたのでChatGPTには全く知られていない。
秘密裏に隠しておくとこのような場合に世間から弾かれてしまうのである。
Webの世界では公開が原則である。
まだChatGPTのAPIは公開されていないのでChatAPIの機能を自社製品に組み込むことは
今のところできないがAPIの公開は弊社もWaitungListに登録しているので
公開があり次第入手可能でありAPIの登録方法も既に確認済みである。
■ 現在の歴史的な問題や世界の課題を質問
まだ試してはいないが邪馬台国の場所、坂本龍馬暗殺の黒幕、本能寺の変の真相など
歴史ミステリーをChatGPTに尋ねてみるのも面白い。
YouTuberはChatGPTに東京タワーの高さを尋ねるとか本当にくだらないことしか
考えついていない人が多い。
ただしこれらの歴史ミステリーは論理的な考察をしてみれば容易に答えが出てくるような
ものばかりであり世間で言うほどのミステリーではない。
技術ショート・セミナーでライブで尋ねてみたいものである。
■ 失業者対策と同時に不要な失職する職業は
ChatGPTは失業者対策に効果的であるが先日、Webデザイン会社の社長が「ChatGPTでますます仕事が
なくなる」と嘆いておられたがまさしくその通りでChatGPTは今やホーム・ページも
スラスラ作ってしまう。
HTMLの修正や追加もChatGPTが協力してくれることを期待している。
ChatGPTは画像や絵などのデザインもできるのである。
GoogleがChatGPTをいち早く採用しなかったのは検索エンジンにChatGPTを搭載してしまうと
肝心のホー・ページを見なくてもChatGPTが結果をユーザーに教えてくれて
ユーザーはホーム・ページを見なくて済むようになるからである。
するとどうなるか?
ホーム・ページに行かないとなると広告を見ないのでGoogleの広告収入はガタ落ちになってしまう。
Googleは自分の首を絞めるようなことはしたくないのだ。
しかしこれは過渡期であっていずれ検索操作はChatGPTのようなAIに頼る時代がもうすぐやってくる。
人類の最後の発明品はAIであると言われている。
それが最後であるというのはそれ以降の発明はすべてAIによる発明になるはずであるからである。
来年の今頃はもうすっかり検索の方法も経済構造までもが変わってしまっていることはまちがいない。
考えて欲しい。最近あなたはTV番組を見ているだろうか?
もしかしてTVモニターでほとんどの時間はYouTubeばかり見ているのではないだろうか?
でも去年の今頃はTV番組をしっかり見ていたはずである。
来年の今頃はあなたはもうGoogleは使っていないかもしれないのだ。
IT業界でもChatGPTなどのAIサービスのない製品は誰も使わなくなってしまうだろう。
ChatGPTの普及によっていくつかの職種にとっては二度と明けない冬の時代の到来である。
ChatGPTは良くも悪くも世の中を変えてしまう力を持っている。
シンギュラリティはまだ先だと思っていた人も多いと思うが急速に時代は変化している。