直接印刷できない理由として(3)でフォントの不一致のケースを説明した。
プリンタに搭載されているフォントを指定することができないと
搭載されていない別のフォントを指定しても印刷することができない。
従ってプリンタ搭載のフォントを正しく指定する必要があると
いうことである。
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今回、最後のケースとして紹介するのはプリンタに日本語フォントが
全く搭載されていないレースである。
フェントとは有償にライセンス・ソフトウェアであり
プリンタ一台に対して2万円~5万円ほどする高価なソフトウェアである。
あるプリンタにMSゴシックとMS明朝のフォントを搭載すると
場合によっては理論上10万円も価格が上乗せされてしまう。
これではそのプリンタは他社のプリンタの価格競争に負けてしまう。
また海外輸出用のプリンタであれば日本語フォントを搭載する必要はない
から低価格で国内でも販売することができる。
Windows経由で印刷する場合はプリンタ・ドライバが
Windows搭載のフォントを使うので日本語も印刷することができる。
しかしIBM iからの直接印刷をする場合には
IBM iには日本語フォントはないしLPRなどではフォントがあったとしても
埋めこむことはできない。
このように最も難しい解決が必要となるのは
日本語フォントが全く搭載されていないプリンタがある。
ことである。
最も厄介であるが使用者側からすればこれは価格的に最も魅力的なプリンタでもある。
もしこのような日本語フォントが全く搭載されていないプリンタでも
印刷できるようになれば魅力的な話になるだろう。
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直接印刷の問題をシリーズとして列挙してきた。
1. 特殊なPDTをカスタマイズしている場合
2. PDF印刷ができないプリンタ
3. 日本語フォントが少ないプリンタ
4. 日本語フォントが全く搭載されていないプリンタ
これらの問題が存在するため直接印刷の仕組みを用意したとしても
印刷することができないケースが発生してくる。
それらの解決方法はおって紹介しよう。
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