「pipe と標準入出力について (2)」で紹介した、旧態依然とした Apache のようなHTTPサーバーは、
HTTPサーバーばかりに入出力が集中してパフォーマンスを低下させてしまうことは既に説明した。
次は EnterpriseServer に搭載されている Alaska のサーバー・モデルである。
HTTP サーバー Alaska は ブラウザから着信があったことだけを子プロセス達に告げるだけである。
Alaska 自信は受信は行わない。
連絡を受諾したひとつの子プロセスが自分でブラウザからの HTTP要求を受信してCGI を起動して、
自分でHTTPコンテンツをブラウザに戻すのである。
つまり処理は数多くの子プロセス達に分散されており、既に負荷分散モデルが形成されている。
従って数多くのクライアントからアクセスが集中するほど効果を発揮し、
高速で極めて軽々と動作する仕組みである。
これは sendmsg と recvmsg による IBM がサーバー・モデルの将来像として推薦されているモデルである。