AutoWeb

15. サイン・オンからメニューの開始まで

最初に AutoWebの5250エミュレータでのサイン・オンからメニューの開始に
至るまでを紹介します。

これからの説明するデモは㈱オフィスクアトロが無料で公開している
サンプル・ライブラリーを使用しています。
サンプル・ライブラリー: QTRSRC, QTROBJ, QTRFIL はこちらで
入手することができます。

                         サイン・オン                                   
                                            システム . . . . :   Sxxxxxxx  
                                            サブシステム . . :   QINTER     
                                            表示装置 . . . . :   QPADEV0011 
                                                                    
         ユーザー . . . . . . . . . . . .   MN00                        
         パスワード . . . . . . . . . . .                               
         プログラム/プロシージャー . . .                               
         メニュー . . . . . . . . . . . .                               
         現行ライブラリー . . . . . . . .                               
                                                                    
                                                                    
                                                                    

[解説]

ブラウザを起動して URL欄に http://(IBM i のIPアドレス)を入力してください。
例えば IBM iのIPアドレスが 192.168.1.1 であればURL欄には http://192.168.1.1 と
入力してください。
すると5250エミュレータのサイン・オン画面は AutoWebでは次のような
ダイアログで表示されます。
5250エミュレータの画面はユーザーによってカスタマイズされている場合も
ありますが問題ありません。(ただしカスタマイズ画面は無視されます)

ここで装置名を指定して入力するとその装置名でジョブは開始されます。
つまり今までと同じように装置名の指定も可能です。
指定した装置名はこのPCのCookieに保存されて次回からは
同じ装置名が表示されます。
( 細かい話ですがAutoWebは複数セッションも可能ですので複数セッションの場合は
装置名も自動的に加算された名前でジョブが開始します。)
装置名を入れないでログインすると装置名は自動生成されます。
ただしそのときはシステム値 : QAUTOCFG は 1 であり
QAUTOVRT : 仮想装置の自動構成 も *NOMAX または十分な大きな値でなくては
なりません。

=>装置名が指定できるのもAutoWebだけです。
  複数セッションが使用可能な製品もAutoWebだけです。

次にサイン・オンするとメイン・メニューが次のように表示されるものとします。

オプション「2.受注処理メニュー」を選択するとさらに次のように下位の
受注処理メニューが表示されます。

MN02                          受注処理メニュー                             
                                                         システム :   Sxxxxxxx
次の中から1つを選んでください。                                           
                                                                           
     1. 受注の入力                         PGM201                          
     2. 商品明細表 ( 印刷 PDF)             QRY001                          
     3. 部品マスターの登録                 PGM107                          
     4. 商品在庫照会 (*SFLCHK)             PGM203                          
     5. 部品仕入の入力                     PNL008                          
     6. 部品在庫の照会                     PGM209CL                        
     7. 漢字処理メニュー                   KJMENU                          
                                                                      
                                                                           
                                                                           
選択項目またはコマンド                                                     
===>                                                                       
                                                                           
F3= 終了   F4= プロンプト   F5= 活動状況        F6= メッセージ             
F9= コマンドの複写          F10= コマンド入力   F12= 取消し   F13= 印刷制御

[解説]

メイン・メニューからこの受注処理メニューの流れはAutoWebでは
次のように表示されます。

ご覧のようにメイン・メニューは左サイドのペインにツリー・ビューとして
表示されます。
ツリー・ビューの「受注処理メニュー」を展開すると次のように
ツリーが展開されます。

[解説]

この例ではメニューをツリー・ビューとして変換しています。
AutoWebはあらかじめHTMLへの変換作業が必要なわけではありません。
ユーザーが操作する都度に内部で変換作業が行われています。
内部では5250画面が存在してそれを読取っているわけではありません。
動的にその場で5250仮想端末APIと対して対話して
5250ストリームを受信してHTMLに動的に変換しています。

このような動的な変換を On the Fly と呼びます。

今回はサンプル・ライブラリーを使用していますので
いきなりツリー・メニューとして表示されていますが
試供版では5250エミュレータの画面メニューがそのままの形で
メニューとして表示されます。

・5250メニューの問題点

今までの全画面表示のメニューでは下位メニューに遷移すると
以前のメニューは消えてしまいますので頭の中で
覚えておかねばなりません。(画面遷移問題)

・ツリー・メニューのメリット

ツリー・メニューで表示するとエンド・ユーザーには見やすく
わかりやすくなります。
複数のサブ・メニュー を開いたままにしておいて
自由に選択することができますので
直観的な操作が可能になります。

・ツリー・メニューにするためには

自社のメニューは CLPやRPGによるメニューなので
GO MENU 形式のメニューではないがそれでもツリー・メニューにできますか?
というご質問が非常に多いのですが CLP. DSPF, RPGどの形式のメニューでも
問題なくツリー・メニューにすることができます。

メニューをツリー・ビューとして変換できる製品はAutoWebだけです。

ただしツリー・メニューとしてAutoWebに正しく認識させるには
やはりいくつかの条件があります。

・メニュー項目の表現が一定で識別可能であること。

・上位メニューへの復帰コマンドがすべて共通して一定であること

が必要となります。
そのため試供版では通常のメニュー形式で表示されますが
AutoWebのCONFIGを修正することでいつでもツリー・メニュー形式で
表示させることができます。

  

・メニュー項目の表現が一定で識別可能であること。

    

=> メニュー項目を識別するためには 数字99 + . (ピリオド)のような
AutoWebが判断するための一定の基準が必要です。
      一定の社内ルールがあればAutoWebのCONFIGに登録することが
できます。

・上位メニューへの復帰コマンドがすべて共通して一定であること

    

=> エンド・ユーザーがあるサブ・メニューから別のサブ・メニューの項目へ
ジャンプ移動をクリックして指示したときにAutoWebは
内部で機能キーを押して上位のメニューに戻ってから
別のサブ・メニューに下がって選択します。
上位に戻る機能キーがすべてF12キーなどで統一されていれば
よいのですがメニューによって統一されていないようであれば
AutoWebはどの機能キーを押せばよいのか判断することができません。
そのためF3キーやF12キーなど上位に戻るための機能キーを決めて
AutoWebのCONFIGに登録する必要があります。

・ツリー・メニューでなくても

ツリー・メニューにこだわることがなければ従来のメニュー表示で
表示するようにしておけば問題なく正常に動作します。

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