SpoolライターVer5.0

42. 機密保護メニュー

SpoolライターVer5.0にはIBM iの機密保護とは別に独自の
機密保護の機能が用意されています。

SECURITY                      機密保護メニュー                     
                                                         システム :
次の中から1つを選んでください。                                   
                                                                   
  機密保護 ... ユーザーのアクセスを OUTQ 別に制限します            
     1. 印刷待ち行列権限の処理                  WRKSPLAUT          
                                                                   
  FTP 遠隔ユーザーの登録                                           
    11. 遠隔ユーザーの処理                      WRKRMTUSR          
    12.        追加                      ADDRMTUSR          
    13.        変更                      CHGRMTUSR          
    14.        削除                      DLTRMTUSR          
                                                       
  選択項目またはコマンド                                                     
 ===>                                                                       
                                                                            
 F3= 終了   F4= プロンプト   F5= 活動状況        F6= メッセージ             
 F9= コマンドの複写          F10= コマンド入力   F12= 取消し   F13= 印刷制御    

■ 機密保護

IBM iに用意されている機密保護機能はもちろんSpoolライターVer5.0の環境でも
有効に作用します。
例えば *SPLCTL の権限のない人は他のユーザーが作成したスプールを
見ることができません。
SpoolライターVer5.0ではOntheWeb機能でOUTQの一覧が照会されるため
ユーザー別に参照できるOUTQを制限することができます。
これを設定するのが WRKSPLAUT コマンドです。

[例]

WRKSPLAUT コマンドの実行状況 …. WRKSPLAUTの実行には *SECADM権限が必要です

[解説]

このユーザーに「4= 使用禁止」を設定したOUTQはそのユーザーからは
見えなくなってしまいます。

■ FTP遠隔ユーザーの登録

 

PDFドライバーを使って印刷する場合、つまりPDF印刷装置で自動的に他のPCサーバーへ
PDFを送信して保管する場合、そのPCサーバーへのログインが必要になりますが
そのPCへのログインの認証情報をここで登録しておきます。

WRKRMTUSR:遠隔ユーザーの処理

….この実行には *IOSYSCFG 権限が必要になります。

[解説]

遠隔ユーザーの情報として

・遠隔ユーザー名
 ・宛先 IP アドレス
 ・パスワード
 ・遠隔ディレクトリー
 ・遠隔ファイル名
 ・テキスト

を登録します。ここで登録した情報はファイル:QUSRTMP/RMTUSR として保管されますが
このファイルの内容は暗号化されていますのでQUERY, DFUやプログラムなどを使っても
読取ることはできません。

このようにSpoolライターVer5.0はお客さまの環境に保管される機密情報の漏洩にも
慎重な配慮がされています。