SpoolライターVer5.0は二次言語を導入することなく国際言語化の印刷を
実現します。
※二次言語とは
IBM iの二次言語とはOSやIBM iユーティリティーを表示するための
環境であってユーザーの適用業務を表示するためのものではありません。
例えば中国語の表示や印刷には二次言語として中国語を導入する必要があると
思われがちですが中国語の表示や印刷には中国語の導入は必要ありません。
※日本語環境がなくても
日本語環境がなく英語のみのIBM iにSpoolライターVer5.0を導入しても
SpoolライターVer5.0のメニューやコマンドも正しく日本語で表示することが
できます。
5250エミュレータが日本語用でありさえすればよいのです。
[国際言語化メニュー]
WORLD 国際言語化メニュー システム : 次の中から1つを選んでください。 国際言語の登録 1. メッセージ・ファイルの作成 CRTMSGF 2. メッセージ記述の追加 ADDMSGD 3. 国際言語の登録 WRKLANG 実行サンプル 11. 中国語との切替え表示 PGM109 12. 日本語で実行 ( RPG を呼出し ) PGM119 13. 中国語で実行 ( CLP でオーバーライド ) PGM119CL 14. 日本語で印刷 PGM108 JPN 15. 中国語で印刷 PGM108 CHS 選択項目またはコマンド ===> F3= 終了 F4= プロンプト F5= 活動状況 F6= メッセージ F9= コマンドの複写 F10= コマンド入力 F12= 取消し F13= 印刷制御
[解説]
国際言語メニューは中国語と日本語を同時に印刷する方法を示すメニューです。
ここでは日本語環境での印刷帳票で日本語環境のデータ・ベースを
中国語の見出しで印刷する方法を紹介します。
最初に日本語とそれに対応する中国語用のメッセージ・ファイルを各々作成しておいて
メッセージ・ファイルにまず日本語の用語を登録しておきます。
次に国際言語の登録(WRKLANG)を使って日本語に対応する中国語を登録します。
このとき中国語への翻訳は次のようにGoogle翻訳を使うと便利です。
※中国語への翻訳は中国人に尋ねればすべて翻訳できるというものではありません。
例えばコンピュータ用語は中国語として決まっていますのでコンピュータに詳しくない
中国人はコンピュータ用語の翻訳はできません。
コンピュータ用語を知らない中国人は相当する正しい中国語を知らないからです。
さらに印刷ファイル(PRTF)の日本語の見出しの部分を MSGCONキー・ワードに置き換えます。
[前] 66 ‘部課マスター一覧表’
↓
[後] 66 66MSGCON(20 MSG0017 CHINALIB/USRMSG)
データ部分の記述には CHRID キー・ワードを宣言します。
A BKNAME 10 13TEXT(' 部課名 ') A CHRID
これでまず日本語用の印刷ファイルを作成します。
CRTRTF FILE(QTROBJ/PGM108P) SRCFILE(QTRSRC/QPRTSRC) LVLCHK(*NO) AUT(*ALL)
さらにSpoolライターVer5.0提供の CRTEXPRTFコマンドを使って中国語用の印刷ファイルを
作成します。
CRTEXPRTF FILE(CHIMALIB/PGM108P) SRCFILE(CHINALIB/QPRTSRC) CHRID(320 290) LVLCHK(*NO) AUT(*ALL)
これによって同じデータ・ベースを日本語の見出しとしての印刷と
中国語の見出しとしての印刷の両方を行うことができます。
中国語の導入は必要ありません。
…このようにSpoolライターVer5.0は国際言語の印刷機能も備えています。
今すぐに必要ないと思われるお客さまでも海外に協力工場があれば
必ず国際言語の印刷は必要になってきます。