RPG

363. デバッグにはBACKUPライブラリーの活用を

開発途上でうっかり大量に修正を加えたのだが
どうにも正しく動作しないので元のソースに戻したいとか
今まで正しく動作していた元のソースを参照したい場合がある。

このようなときの工夫としてライブラリー:BACKUP の利用を
お奨めする。
ライブラリーの名前もわかりやすく BACKUP という名前の
ライブラリーを作成する。

弊社のライブラリーBACKUPはこんな具合である。

                               ライブラリー表示                                 
                                                                                
 ライブラリー . . . . :   BACKUP          オブジェクトの数 . . :   90           
 タイプ . . . . . . . :   PROD             ライブラリー ASP 番号  . :   1            
 作成権限 . . . . . . :   *SYSVAL          ライブラリー ASP 装置  . :   *SYSBAS      
                                           ライブラリー ASP グループ  :   *SYSBAS      
                                                                                
 オプションを入力して,実行キーを押してください。                               
   5= 全属性の表示   8= 保守属性の表示                                          
                                                                                
 OPT  オブジェクト     タイプ    属性                サイズ    テキスト             
      AUTOWEB     *PGM      CLP                   253952  HTML 仮想端末         
      CBL116      *PGM      CBLLE                 151552   商品マスターの照会   
      CBL116R     *PGM      CBLLE                 139264   商品マスターの照会   
      CRTHTMLF    *PGM      CLE                   184320  HTML レコード・バッ   
      C5250HLR    *PGM      RPGLE                 237568  5250 ハンドラー カナネ C 
      DSPPNLCL    *PGM      CLP                   126976   パネル・グループ表   
      DSPRCDFMTC  *PGM      CLP                    73728   データ・ベース・レ   
      EDI070      *PGM      RPG                   487424   出荷件数照会         
      EDTUPD      *PGM      RPG                   430080   欄の形式指定 - 編集  
      LPRDVR      *PGM      CLE                   208896  LPR 印刷ドライバー    
                                                                       続く ... 
 F3= 終了   F12= 取り消し   F17= 先頭   F18= 最後                               

BACKUPには QRPGLESRC, QCLSRCなどのソース・ファイルも用意されていて
大量の修正を行う直前には修正前のソースをBACKUPライブラリーにコピーしておく。
問題が発生すればBACKUPを参照するかまたはBACKUPから戻す場合もある。

またBACKUPにはソースだけでなくプログラムやデータ・ベースもBACKUPすることもある。
重要なファイルは損傷しても戻せるようにとの目的でBACKUPに保存されている。

うっかり大事なデータ・ベースを壊してしまった場合でもBACKUPライブラリーを
調べれば保管されていることが多い。

ソースの大量修正の前には必ずBACKUPライブラリーにコピーしてBACKUPしておくこと。
プログラマーの基本である。