SpoolライターVer5.0にも印刷機能はあります。
それではtheWINDOWSライターはSpoolライターVer5.0と
どのようにちがうのでしょうか?
■SpoolライターVer5.0はPDF化製品
SpoolライターVer5.0は電子帳票化を目的とした製品です。
いわゆるPDF化やEXCEL化などの電子帳票化を目的としています。
一方でtheWINDOWSライターは印刷を目的としています。
■SpoolライターVer5.0ですべての印刷ができるわけではない
SpoolライターVer5.0にも印刷機能がありますが
対象となるプリンタは
PDF印刷が可能なプリンタに限られます。
例えば複合機ははじめからPDF印刷が標準として
組み込まれている機種(XEROXなど)もありますが
PDF印刷はオプションである機種(RICOHなど)もあります。
またプリンタはLPRやIPPなどのプロトルをサポートしている
必要があります。
従ってすべてのプリンタに印刷できるわけではなく
印刷できないプリンタもあります。
※複合機に印刷できますのウソ
他社製品で複合機に印刷できますと唄っている製品が
ありますがこれは製品の機能ではなく
IBM iのLPRを利用しているだけで印刷できる複合機も
中にはありますというのが正しい表現です。
すべての複合機に印刷できるわけではありません。
■SpoolライターVer5.0の印刷には装置作成が必要
SpoolライターVer5.0の印刷のためには既存の印刷装置とは
別に新たにSpoolライターVer5.0用の印刷装置記述を作成する
必要があります。
■ちがいのまとめ
項目 | SpoolライターVer5.0 | theWINDOWSライター | |
---|---|---|---|
すべてのプリンタで印刷 | × | ○ | |
既存の装置記述の再利用 | × | ○ | |
複合機への印刷 | △ | ○ | |
スプールのPDF化 | ○ | × | |
PDFの印刷 | ○ | ○ |
※このようにSpoolライターVer5.0はPDF化でありtheWINDOWSライターは印刷の機能に特化しています。
将来的にもSpoolライターVer5.0がGDI印刷をサポートしたりtheWINDOWSライターが
PDF化をサポートする予定はありません。
■SpoolライターVer5.0とのコラボレーション
SpoolライターVer5.0でDDS拡張印刷を行った場合、PDF変換が必要です。
そのためtheWINDOWSライターの仮想装置ではSpoolライターVer5.0を使って
PDF化して印刷することを指定できます。
STRWINWTRというtheWINDOWSライターによる印刷を開始するコマンドが
ありますが(=STRPRTWTRコマンドに相当します)
出力オプションを *PRINT(印刷)ではなく*PDFと指定すれば
このスプールはすべてSpoolライターVer5.0によってPDF化されて
印刷されます。
このようにSpoolライターVer5.0でPDF化してtheWINDOWSライターで
印刷するというコラボレーションが可能になっています。