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56. データ待ち行列の応用 (2)

次にデータ待ち行列はデータ・ベースにも関連づける応用例を紹介しよう。

例えば、売上データが入力されたとすると、

  • 受注ファイルへ出荷済みの数量を更新
  • 在庫ファイルから在庫数量をマイナス
  • 引き当て数量をマイナス
  • 売掛残ファイルー売上金額を更新

のように他のデータ・ベースを更新する作業があるはずである。

残念ながら CRTPF CRTLF コマンドには *DTAQ との関連づけは用意されていない。

そこで 売上の入力が行われると同時に売上データを *DTAQ にも投入する仕組みを

考えてみよう。

ただし売上の入力を行うプログラムは受注ファイルや在庫マスター等への更新は

一切、行わない。売上ファイルにのみデータを追加するだけである。

【 解説 】

この手法は一見、間接的なように見える。しかし元の売り上げを入力する *PGM

極めてシンプルなものとなり、パフォーマンスは大幅に向上するはずである。

業種によっては売上の入力とともに、リベート・ファイル等の多くのデータ・ベースに

更新しなければならないものもある。

そのため、入力プログラムのパフォーマンスが低下してしまい、大量の伝票の入力に

支障を来たしてしまう場合もある。

このようなときには *DTAQ を使ったこのような更新の手法は実に効果的である。