コマンド

58. コマンドの基本(1)

IBM iはコマンドによって操作するコンピュータである。
iSeriesナビゲータはあるもののやはり基本操作はコマンドによる
操作が中心である。コマンドとは命令という意味である。
ところが多くのIBMユーザーの諸氏はどうもコマンド操作が苦手な人が多い。
多くの人がコマンドと言えばSTRPDMしか知らない人が多くて
コマンドの入力を頼んでも危うい人が多い。
そこで最低限、知っておいてもらいたいコマンドの知識を紹介する。
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IBM iのコマンドの多くは

(3文字の動詞) + (対象オブジェクトの名詞3文字)

で構成されている簡単なものである。

例えば 表示(=DISPLAY)は DSP という3文字の動詞として使われる。

次にライブラリー(=LIBRARY)は LIB という3文字の名詞として
使われる。

そこでライブラリーを表示するには

Display Library = DSPLIB

というコマンドになる。

同じようにして3文字の

動詞

 作成 = Create = CRT
変更 = Change = CHG
削除 = Delete = DLT
追加 = Add = ADD
除去 = REmove = RMV
作業 = Work = WRK
印刷 = Print = PRT
開始 = Start = STR
実行 = Run = RUN
終了 = End = END
検査 = Check = CHK
検索 = Retrieve = RTV

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いずれにせよ中学生程度の英語である。
中学のときに学習する英単語は約1500個程度。
面接でTOEC950点ですという人にいくつの英単語を
覚えたのかと尋ねると1500と答えた人がいて
驚いた。1500と言えば中学卒業程度で
大学入学に必要な英単語は5500で
入試に合格するには8500で大学初年級では
約1万2千語が必要と言われている。
それに比べればIBM iに必要な単語は圧倒的に少なくて済む。

名詞

それでは名詞にはどのようなものがあるだろうか?

ライブラリー = Library = LIB
オブジェクト = Object = OBJ
プログラム = Program = PGM
コマンド = Command = CMD
物理ファイル = Physical FILE = PF
論理ファィル = Logical FILE = LF
表示ファイル = Display File = DSPF
印刷ファイル = Pront File = PRTF
ジョブ = JOB = JOB
プロシージャー= Procedure = PRC
ユーザー = User = USR
データ・エリア = Data Area = DTAARA
ディリクトリー = Direcrory = DIR
保管ファイル = Save File = SAVF
ソース = Source = SRC
データ = Data = DTA
メッセージ = Message = MSG

このように 3文字の動詞 + 3文字の名詞の
組合せをコマンドにしているのが基本パターンである。

「19.コマンドの動詞
「20.コマンドの目的語
次回はその組合せの中でも覚えておきたい基本のコマンドについて
紹介しよう。
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