コマンドの最初のステートメントは必ず CMDパラメータである。
[例]
0001.00 CMD PROMPT('SEU 開始 ')
[解説]
CMDパラメータの PROMPTキー・ワードがコマンドの見出しの表題となる
テキストである。
従って CMDパラメータのほとんどの役割りはコマンドの見出しを
定めることであると思われがちであるが実はそれだけではない。
CMDパラメータではコマンドのコンパイル・キー・ワードを
定めることもできる。
[例] コマンド: STRWINWTR のコンパイル
CRTCMD CMD(WINDOWS/STRWINWTR) PGM(WINDWOS/STRWINWTRC) SRCFILE(R610SRC/QCMDSRC) VLDCKR(WINDOWS/STRWINCHK) PMTFILE(WINDOWS/ASMSG.JPN) HLPPNLGRP(WINDOWS/STRWINWTRH) HLPID(STRWINWTR) PMTOVRPGM(WINDOWS/STRWININZ) AUT(*ALL)
–>このコンパイル文はかなりの数のパラメータを設定している。
このコマンドを再コンパイルするときに各パラメータ値を覚えているだろうか?
多くのコマンドがあるときにパラメータ値を覚えていなくて急いでコンパイルするときに
必要なパラメータを指定し忘れてしまうと後で思いもよらないトラブルを起こす可能性が
ある。
品質に優れた適用業務を開発し維持するには間違いが起こらないような
構造にすべきである。
このコマンドの CMDパラメータは次のように記述することができる。
001.00 CMD PROMPT('WINDOWS ライターの開始 ') + 002.00 PMTFILE(WINDOWS/ASMSG.JPN) + 003.00 VLDCKR(WINDOWS/STRWINCHK) + 004.00 PMTOVRPGM(WINDOWS/STRWININZ) + 005.00 HLPID(STRWINWTR) + 006.00 HLPPNLGRP(WINDOWS/STRWINWTRH) : :
CMDパラメータにこのように記述しておくとコマンドのコンパイルは
CRTCMD CMD(WINDOWS/STRWINWTR) PGM(WINDOWS/STRWINWTRC) SRCFILE(R610SRC/QCMDSRC) AUT(*ALL)
のように記述することができる。
これは通常のコマンドのコンパイル文と何ら変わることはない。
コマンドのヘルプやメッセージ・ファイルの指定を覚えていなくてもよいのである。
このように CMDパラメータは単にコマンドのプロンプト表題を記述するだけのものではない
ことを理解して欲しい。