これまでコマンドをカスタマイズする方法をいくつか紹介してきた。
それらを簡単にまとめてみよう。
・CMD キー・ワード
コマンドのコンパイルの指定値を登録しておくと
再コンパイルが簡単になる。
・キー・ワード後続の表示を変える
最も簡単な方法は CHOICEパラメータに MSGIDを指定して
CRTCMD でプロンプト・テキスト用メッセージ・ファイルを
指定する
・キー・ワードの初期値をセットする
プロンプト一時変更プログラムによってコマンドのパラメータの
初期値を動的に変えることができる。
・入力全体をチェックする
妥当性検査プログラムを定義すればコマンド全体のチェックを
行うことができる。
・プロンプト制御(PMTCTL)
PMTCTLに入力値による条件を定義しておくと
入力した値によってどのパラメータを表示するのかを
変えることができる。
・プロンプト制御プログラム(PMTCTLPGM)
PMTCTLPGMを定義すればプロンプト制御をプログラムで
行うことができる。
またひとつひとつのキー・ワードに入力された値の検査を
プログラムで行うことができる。
・F4キーで入力候補を検索する
CHOICEPGM でキー・ワードの入力候補の一覧をプログラムで
リスト表示させることができる。
… どうだろうか?
こんなことはできないだろうと思っても大抵のことは
できてしまうのでコマンドの入力で妥当性検査を行うのは
十分できる。
IBM もコマンドだけで指定の妥当性を検査してユーティリティを
動作させているのであるから私達の適用業務にできないことは
ないはずである。
コマンドを自由に使いこなすことができるようになると
・すべての指示画面はデザインおよび操作が統一される。
・DSPFを作らなくて済むので開発効率が良い。
・誰が作っても高品質の入力業務を作ることができる。
という大きな利点を得ることができる。
バッチ処理や帳票出力などの指示画面はぜひコマンドに
してはどうだろう?