コマンドで長いパラメータをそのまま表示したのでは
後続するパラメータの説明が消えてしまう場合がある。
例えば
IP アドレス . . . . . . . . . . > '192.168.1.93'
のように IPアドレスというパラメータは 15桁で表示されているが
実はこの後に続く説明として
F4= この PC のアドレスを検索
という説明がある。
実際は
IP アドレス . . . . . . . . . . > '192.168.1.93 F4= この PC のアドレスを検索
のように説明も続けて後ろに表示したいのだ。
ところが 192.168.1.93 の部分を 15桁で表示しているために
OSによって後続する説明: F4= この PC のアドレスを検索 が割愛されてしまっている。
解決方法はあるだろうか?
このようなケースにも備えて IBM は苦肉の策を用意してくれている。
コマンドのソースで
PARM KWD(IPADDR) TYPE(*CHAR) LEN(15) CHOICE(*PGM) + CHOICEPGM(WINDOWS/CHCIPADR) + PMTCTL(IPADDR) + PMTCTLPGM(WINDOWS/IPADDRPMTC) + PROMPT('IP アドレス ')
となっているがここで初期プロンプト長(INLPMTLENV)というのがある。
パラメーター定義 (PARM)
選択項目を入力して,実行キーを押してください。
プロンプト制御 . . . . . . . . PMTCTL > IPADDR
プロンプト制御プログラム . . . PMTCTLPGM > IPADDRPMTC
[bボ[メー . . . . . . . . . . . > WINDOWS
キー・パラメーター . . . . . . KEYPARM *NO
初期プロンプト長 . . . . . . . INLPMTLEN > 12
プロンプト仕様 : PROMPT
プロンプト・テキスト /MSG ID > 'IP アドレス '
のようにして初期プロンプト長を 12文字として少し短くしてやると
IP アドレス . . . . . . . . . . F4= この PC のアドレスを検索
のように先頭の12バイトだけの表示に変更されるので
後続する説明も消えることなく表示される。
それでは 12文字しか入力できないではないかと言われるが
そうではない。
このIPアドレス欄の先頭に文字「& +(ブランク)」を入れて実行キーを押すとフル・サイズの
15文字で表示されるようになる。
IP アドレス . . . . . . . . . . & F4= この PC のアドレスを検索
↓
IP アドレス . . . . . . . . . . (15文字で表示)
これは コマンドとして機能であって標準的に用意されている。
ヘルプにもそのことを記述しておけば親切である。
WINDOWS ライターの開始 (STRWINWTR)
選択項目を入力して,実行キーを押してください。
仮想印刷装置 . . . . . . . . . WIN11 リストは F4 または *ALL
IP アドレス . . . . . . . . . . F4= この PC のアドレスを検索
................................................................
: IPアドレス (IPADDR) :
: :
: 入力できる IP アドレスの長さについて :
: 入力可能な IP アドレスの長さは最大 15 文字ですが表示上は :
: 12 文字しか示されていません。 :
: IP アドレスの先頭に文字 & を入れて実行すると入力欄は拡張さ :
: れて 15 文字まで入力できるようになります。 :
: :
: :
: :
: :
: :
: 終わり :
: F2= 拡張ヘルプ F3= ヘルプ終了 F10= 最初へ移動 :
F3= 終了 F : F12= 取消し F13= 情報援助 F20= 拡大 F24=gー の続き :
...............................................................:
コマンドの機能としてここまで用意されているということが
ご理解して頂ければ幸いである。