SQLに関するコマンドはいろいろとIBMによって用意されている。
・RUNSQLSTM ( SQL ステートメントの実行 )
RUNSQLSTM はソース・ファイルに保存されているSQL文を実行する。
用途はSQLストアド・プロシージャーを生成して保管するのに使用される。
ストアド・プロシージャーとはSQLによって生成されるアクセス・パス、
つまり LF(=論理ファイル)のような存在である。
最初にアクセス・パスを作成しておけば次回以降はアクセスが早くなると
いうことである。
・RUNSQL ( SQL の実行 )
Ver7.1 から用意されたコマンドで Ver.6.1では PTFとして入手することが
できる(といっても既に終了しているが)
IBM は RUNSQLコマンドをCLPに組み込んでソース・ファイルを使わずに
対話式でSQLを実行できると紹介しているが実際は SELECT文を
実行することはできない。
RUNSQLコマンドによって実行可能なSQL命令は IBM iのコマンドで
実行できるものばかりなので RUNSQLの用途は IBM iの操作に詳しくない
開発者で SQL文しかしらない人のために用意されたものと考えることが
できる。
従って IBM iのコマンドに精通している人にとってはあまり魅力的ではない
コマンドであるので何やらこのコマンドで SQLを実行できるのではないかと
いう期待は持たないほうがよい。
参考までに対話式SQLを導入していないからといってSQLが使えないわけではない。
SQL自体はどの環境でも利用することができる。
そして対話式SQLつまり STRSQLはそれ自体は
SQLの適用業務の実行として利用するものではない。
STRSQLはSQL文を対話式で実行するための環境を提供するもので
いわば SQLの練習や学習用の環境であると考えることができる。