5250エミュレータ

8. 実行キーの不思議

面白い実験をしてみよう。

AS/400 のメイン・メニューのコマンド入力行に何か不明な文字を いくつか入力して

実行キーを押して欲しい。

当然その結果としてエラーメッセージが表示されるであろう。

Field-Exit(Enter)キーを押して 実行キーを押してエラーメッセージを消去する。

次に 同じように何か不明な文字をいくつか入力して実行キーをもう一度押すのだが、

今度は実行キーを押したままで指を離さないのだ。

どうだろうか? ...エラーにはならないはずだ。

次に指を実行キーから離すと、ここで初めてエラーメッセージが表示される。

その通り。実行キーとは AS400は 押したことを認識しているのではなく離したことを認識しているのだ。

これから我々は「実行キーを押す」とは云わないで「実行キーを離す」と表現しなければならないのか?

それはさておき、機能キーは この限りではない。

機能キー(F1〜F24)は 離したことを認識するのではなく押したときに直ちに認識される。

ここに Windows 操作との差がある。何かMicrosoft社のアプリケーション があれば、

起動して OKボタンをマウスで押してボタンを押したまま、そのWindowsの外へドラッグすると

OKボタンを押したことがキャンセルされる。

これが Microsoft が推奨するボタンの仕様である。

ボタンは離したときに認識されるのを標準としている。

PANEL-WORKER Chicago の AutoGUI で生成されるボタンも このことに準じている。