SEUで長年、開発している人もコンパイルのときはSEUをF3=終了で
ソースをいったん保管してからコンパイルしているのではないだろうか?
そしてデバッグを実行してエラー箇所などがわかるとまたSEUをオープンして
先ほどと同じ場所を探して修正する。
修正が終わると再びF3=終了してコンパイルして実行する。
このように
SEU修正 –> F3=終了保管 —>コンパイル—->実行—-> SEU修正 —> …
を絶え間なく繰り返すことになる。
一般にはこの順序で開発しているものと思われる。
つまりコンパイルや実行の前にはいったんSEUを閉じなければならない。
そんなことは当たり前と思われているかも知れないがそれは IBM iの世界だけの話。
Microsoft のVisualStudioという開発プラット・フォーム(=eclipseみたいな開発ツール)
ではソースをオーブンしたままでコンパル &実行も可能であり
その方法が通常の開発手段である。
しかしIBM iのこのSEUを閉じてからコンパイル–>実行の手段は何とかならないものだろうか?
方法がある。
(1) ソースの保管
SEU ではSAVEコマンドで現在のソースを保管することができる。
桁 . . . . . : 6 100 編集 SEU==> SAVE *************** データの始め **************** 0001.00 H DFTNAME(ADD_FIELD) DATEDIT(*YMD/) BNDDIR('QC2LE') 0002.00 F********** パネル・グループへのフィールドを追加 ********************** 0003.00 FPANELSRC UF A F 92 DISK USROPN 0004.00 FCLASS UF A F 92 DISK USROPN 0005.00 FVAR UF A F 92 DISK USROPN : :
(2) ソースを開けたままでコンパイル
F21キーでコマンド入力画面をオープンしてコンパイル。
SEUでは F21キーを押すと任意のコマンドを入力することができる。
コマンド入力欄で次のようにコンパイルすることができる。
(3) ソースを開けたままで実行
同じようにF21キーでコマンド入力画面をオープンして実行もデバッグも
行うことができる。
(4) CALL QCMDならコマンドの経過を一覧表示
CALL QCMDを知っている人が少なくなったが CALL QCMDとコマンド入力欄に
入力すればコマンドの履歴全体を見れてコピーなどに大変扱いやすくなる。
… このようにSEUをオープンしたままでコンパイルして実行、デバッグの繰り返すことは
従来のようにSEU保管してコンパイル、実行に比べて操作性に優れており
開発が飛躍的に早くなる。
何よりストレスが低減する。
(5) EDTSRC でコンパイル・エラーも検索
F21キーを押さなくてもF7キーを押してコンパイル、コンパイル・エラーがあれば
F8キーでコンパイル・エラーを検索できるツール:EDTSRC をこのサイトで
公開している。
弊社では重要なプログラムの開発はほとんどこのEDTSRCでコンパイルしている。
EDTSRC は RPGだけでなくC言語もコンパイルすることができる。
F7キーでコンパイル、F8キーでコンパイル・エラーを探してくれるので
非常に楽であり開発も速くなっている。
EDTSRCの入手はこちらから
[EDTSRCコマンドの例]
SEU 開始 (EDTSRC)
選択項目を入力して,実行キーを押してください。
ソース・ファイル . . . . . . . > QCSRC2 名前 , *PRV
ライブラリー . . . . . . . . > R610SRC 名前 , *LIBL, *CURLIB, *PRV
ソース・メンバー . . . . . . . > RTVPARM 名前 , *PRV
タイプ . . . . . . . . . . . . *SAME *SAME, RPGLE, RPG, C, CLE...
テキスト ' 記述 ' . . . . . . . *BLANK
オブジェクト . . . . . . . . . *SRCMBR 文字値
オブジェクト・ライブラリー . . > V.PANELWKR 文字値 , *LIBL, *CURLIB
オブジェクト・タイプ . . . . . *PGM *PGM, *SRVPGM, *PRTF, *DSPF
コンパイラー . . . . . . . . . *OBJDFN *OBJDFN, CRTBNDRPG...
終り
F3= 終了 F4=プロンプト F5= 最新表示 F12= 取り消し
F13= この画面の使用法 F24= キーの続き
SEU 開始 (EDTSRC) 選択項目を入力して,実行キーを押してください。 ソース・ファイル . . . . . . . > QCSRC2 名前 , *PRV ライブラリー . . . . . . . . > R610SRC 名前 , *LIBL, *CURLIB, *PRV ソース・メンバー . . . . . . . > RTVPARM 名前 , *PRV タイプ . . . . . . . . . . . . *SAME *SAME, RPGLE, RPG, C, CLE... テキスト ' 記述 ' . . . . . . . *BLANK オブジェクト . . . . . . . . . *SRCMBR 文字値 オブジェクト・ライブラリー . . > V.PANELWKR 文字値 , *LIBL, *CURLIB オブジェクト・タイプ . . . . . *PGM *PGM, *SRVPGM, *PRTF, *DSPF コンパイラー . . . . . . . . . *OBJDFN *OBJDFN, CRTBNDRPG... 終り F3= 終了 F4=プロンプト F5= 最新表示 F12= 取り消し F13= この画面の使用法 F24= キーの続き