IFS

16. IFS とは何か ?

先に説明したように IFS とはストリーム・ファイルを保管する場所である。
IFS は統合化ファイル・システム( = Integrated File System ) の名前が
示すように私達が普段、使っているライブラリー・システムも実は IFS の一部である。

IFS は PC と Windows, MS-DOS や UNIX, Linux と互換性のある
ストリーム・ファイルを IBM i 内部に保存しておく領域である。
ストリーム・ファイルは CD-ROM や Windows, UNIX, Linux と互換性がある。
ストリーム・ファイルは他の IBM i
特に i5/OSリリースの異なる IBM i とも互換である。
IFS のフォルダー(ディレクトリー)は Windows の文字「\」ではなく
/」で区切られて表現する。
IFS のルート・フォルダーとは「/」であり最上位の HOME を意味する。

覚えておきたい特別なIFS

IFS名 意味と内容
/QOPT CD-ROM 光学装置
/QFileSvr.400 他のIBM i システムのIFSディレクトリー
/QNTC Windows ファイル共有
/QSYS.LIB IBM i の伝統的なライブラリー・システム
/QDLS オフィス・ビジョン
/ ルート・ディレクトリー

IFS を検索するためのツール

WRKLNK コマンド . . . . . . . . . . . . 5250エミュレータ環境でのコマンドで
IFS を検索するために最もよく使用する
Qshell または PASE 環境 . . . . 5250エミュレータ環境で
STRQSH コマンドで
PASE環境を開始してそこで検索する
Windows ネットワーク環境 . . . . Windows ネットワークに Net サーバーで組み込めば
Winエクスプローラで表示することができる。
ただしこの方法は他のユーザーにも見られてしまうので
機密保護の注意が必要である。
Ftp コマンド . . . . . . . . . . . . . . . . . . Ftp の quote site NAMEFMT 1
または FFFTP (Ftp ユーティリティ)を使えば
見やすく表示することができる。

IFS に入出力するツール

IFS にファイルや画像をアップロードしたり IFS からダウンロードするには
Ftp が最もよく利用される。
あるいは Net サーバーでオープンされているなら
Windows エクスプローラでコピー&ペーストが可能だが
慣れないうちは Ftp を使うのが最も確実だろう。

【 DOS コマンドを使った Ftp によるアップロード 】

Windows の [スタート] – [コマンド・プロンプト] によって
DOS窓をオープンする。

 ftp 192.168.1.1
 user>MYUSER
 password>MYPASS  (非表示)
> bin  (バイナリー・モード、つまり非変換)
> put c:\temp\MYFILE.TXT /MYDIR/MYFILE.TXT  ( c:\temp\MYFILE.TXT --> /MYDIR/MYFILE.TXT にアップロード )
> quit  ( Ftpを終了する)

> exit  ( DOS窓を終了する)