ソフトウェア製品は日本国内でも多くなっているが
選定のポイントのひとつとしてその製品の開発元が
通信の技術があるかどうかということが
大切である。
何故なら今の時代ではIBM iの内部だけで完結して終わることは
なくWindowsサーバーやプリンタや場合によっては
インターネットとの通信が必要になるのは当然のことで
あって筆者が製品を開発し始めたころにこれからは
通信の時代になると感じていた。
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内部処理は別として弊社の製品で通信がどのように使われているか
まとめてみた。
通信 | 用途 | 通信相手 | 製品 |
---|---|---|---|
C-PIC | データ転送 | Windows | Chicago |
TCP/IP | データ転送 | Windows | Chicago |
TCP/IPサーバー | HTML配布 | インターネット | EnterpriseServer |
REST API | IBM Watson との対話 | IBM Watson Discovery | Chao!! |
Ftp | 製品のインストール | IBM iのFtpサーバー | HitPack |
Ftp | PDF転送 | Windowsサーバー | SpoolライターVer5.0 |
SMTP | メール送信 | メール・サーバー | SpoolライターVer5.0 |
LPR | 印刷 | プリンタ | SpoolライターVer5.0 |
IPP | 印刷 | プリンタ | SpoolライターVer5.0 |
電帳法 | タイム・スタンプ | インターネット | SpoolライターVer5.0 |
TELNET | GDiおよびPDT印刷 | TELNETサーバー | WINDOWSライター |
SMB | GDi印刷 | プリンタ | Windowsライター |
PDT | PDT印刷 | プリンタ | Windowsライター |
LPR | LPR印刷 | プリンタ | Windowsライター |
TCP/IPサーバー | HTML配布/双方向 | インターネット | AutoWeb |
TCP/IP | モバイル通信 | モバイル | オート・モバイル |
LINE | LINE | 韓国LINEサーバー | LINE BOT |
MQTT | IOT | IOT機器 | IoT |
[解説]
ざっと調べただけでも弊社の製品にはこれだけの通信技術が使われている。
中にはTELNETなどはプロトコルが公開されていないのだが実際の通信内容をキャプチャーして
そのプロトコルを解析して通信を再現したものもある。
製品のインストーラにもFtpプロトコルを内部で使用している。
また特にモバイル端末やプリンタとの通信が特徴的であり
通信技術が無ければプリンタへの直接印刷はできないことが明確にわかる。
印刷にWindowsなどを使用している製品はIBM i上の通信ができないからである。
ソフト会社の技術が脆弱なため製品を使うユーザーが不便を強いられていることになっている。
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いくらPDFを作っても取引先へメール転送できない他のWindowsサーバーに
転送できないのでは実用にはならないことは明白である。
現在、多くのIBMユーザーから「取引先に請求書をPDFにしてメール送信したい」と
いう問合せが跡を絶たない。
これは結局、他のPDF化製品を使っていても通信ができないため
メール送信もできないので弊社への依頼になっているのかもしれない。
IBM iのSMTPサーバーを使わなくてもよいのか? という質問も多い。
もちろんSMTPクライアントとして起動しているのでそのような必要は
全くない。
このように通信プログラムの開発技術がないとプリンタへの直接印刷はできないし
メール送信もできない。
通信ができないソフト開発元は他のソフトと組み合わせれば可能だとか
言い訳に終始している。
通信技術がないといかにPDF化製品を作ってもそこからは広がらないし
製品として機能は貧弱な前時代的なものとなってしまう。
今の時代にIBM i内部だけで完結するようなことはなく
必ず外部との通信は必要となる。
インターネットがこれだけ普及した世の中で通信ができないのでは
ソフト開発会社としては成り立たない。
あるユーザーでWeb会議でSpoolライターVer5.0の試供版を使っている最中に
本当にメール送信できるのかと弊社にSpoolライターVer6.0を使って
その場でメール送信してきたユーザーがいた。
もちろん正常に送れたのでそのユーザーは驚いていたが
このように通信の技術は今まで不可能であったことを簡単に
可能にすることができる。
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逆に通信技術のない会社の製品を買ってしまうとそこから
機能が拡大されることは永遠にない。
やはり高い技術のある会社の良い製品を選択すべきである。