NETSTATで一番使うのがこのオプション「3. IPV4 接続状況の処理」かも知れない。
接続状況の処理とはこのIBM iに対して外部からのTCP/IPネットワークの
現在の接続状況を表示するものである。
[ NETSTAT 3. IPV4 接続状況の処理 ]
IPV4 接続状況の処理 システム : Sxxxxxxx オプションを入力して,実行キーを押してください。 3= デバッグ使用可能 4= 終了 5= 詳細の表示 6= デバッグ使用不可 8= ジョブの表示 リモート ローカル アイドル OPT リモート・アドレス ・ポート ・ポート 時間 状態 * * ftp-con > 000:21:21 接続待機 * * telnet 000:05:22 接続待機 * * smtp 000:23:05 接続待機 * * www-http 000:24:00 接続待機 * * netbios > +++++++++ 接続待機 * * netbios > 000:00:33 *UDP * * netbios > 000:00:24 *UDP * * netbios > +++++++++ 接続待機 * * APPCove > 010:19:15 接続待機 * * APPCove > 000:00:54 *UDP * * cifs 432:55:12 接続待機 * * drda 010:19:18 接続待機 続く ... F3= 終了 F5= 最新表示 F9= コマンド入力行 F11= バイト・カウントの表示 F12= 取り消し F20=IPV6 接続の処理 F24= キーの続き
[解説]
TCP/IPで接続中のPORTが「ローカル・ポート」である。
IBM はユーザーがわかりやすいようにとローカル・ポートをテキストで表示して
「ftp-con」とか表示しているのだが、かえってわかりにくくなっている。
「F14= ポート番号の表示」を押すと表示は次のように変わる。
ポート番号の表示
IPV4 接続状況の処理 システム : Sxxxxxxx オプションを入力して,実行キーを押してください。 3= デバッグ使用可能 4= 終了 5= 詳細の表示 6= デバッグ使用不可 8= ジョブの表示 リモート ローカル アイドル OPT リモート・アドレス ・ポート ・ポート 時間 状態 * * 21 000:21:21 接続待機 * * 23 000:05:22 接続待機 * * 25 000:23:05 接続待機 * * 80 000:24:00 接続待機 * * 137 +++++++++ 接続待機 * * 137 000:00:33 *UDP * * 138 000:00:24 *UDP * * 139 +++++++++ 接続待機 * * 397 010:19:15 接続待機 * * 397 000:00:54 *UDP * * 445 432:55:12 接続待機 * * 446 010:19:18 接続待機 続く ... F3= 終了 F5= 最新表示 F9= コマンド入力行 F11= バイト・カウントの表示 F12= 取り消し F15= サブセット F20=IPV6 接続の処理 F24= キーの続き
[解説]
この場合はローカル・ポートはポート番号で表示されている。
ポート番号=21 は FTPのポートであるので FTPサーバーが待機していることがわかる。
「8=ジョブの表示」を選択すればどのようなサーバーであるかを知ることができる。
ポート番号=80 はHTTPサーバーのポートであるので HTTPサーバーも待機していることがわかる。
このようにTCP/IP通信では適用業務によって使用するポート番号が決まっている。
誰もが知っているようなポート番号のことを WELL KNOWN PORT と呼んでいる。
知っておきたい Well-known port とは
HTTP : 80
HTTPS : 435 (SSL)
FTP : 20 (データ・ポート)
FTP : 21 (制御ポート)
SMTP : 25
Tomcat: 8080 ( Jakarta-Tomcat とは Javaを実行するためのApplication Server であり IBM WAS の代わりになる )
Well-known portではないが知っておきたいportは
Excellサーバー : 3005 ( Panel-Worker Chicago )
AutoGUIサーバー : 3006 ( Panel-Worker Chicago )
SpoolライターVer5.0 : 3007
AutoWeb : 3009 ( HTTPサーバー Alaska は通常はPORT=80で開始するがPORT=80が IBM Apacheなどで使用中であればPORT=3009で開始する)
[参考] TCPやUDPにおけるポート番号の一覧