後にHPで詳細をお知らせしますが
とり急ぎご報告させて頂きます。
㈱オフィスクアトロではプログラムによる
IBM i DSPFオブジェクトの更新に成功致しました。
まだ小さなDSPFオブジェクトをテストとして
ほんのわずか更新しただけですが
プログラムによるIBM iオブジェクトを更新できたことは
大きな意味があります。
(=これはコンパイルによるオブジェクトの作成では
ありません。オブジェクトの直接修正なのです。)
■なぜオブジェクトの更新が重要なのか?
これまでオブジェクトはコンパイラーなどによって
作成するのですがIBMによるいくつか制約がありました。
例えば24*80の画面サイズの制約です。
しかしオブジェクトを修正する技術があれば
これらの制約にとらわれないオブジェクトを
作成することができるようになります。
IBMの制約や制限もこれで打ち破ることができます。
お客さまが望まれば制約なく実現することが
できるのです。
SCSスプールの仕様も自由に拡張することができます。
PRTFのオブジェクトを拡張できるからです。
RPGに新しい命令コードを追加することが
できるかも知れません。
もちろん論理的な構造を正しく維持される
オブジェクトにすることが重要です。
やみくもにオブジェクトを更新したのでは
整合性が失われてしまいます。
それは次に説明する素晴らしい方法によって
解決することができます。
■読取りAPIのテンプレートで書き込みを
実は弊社では既にDSPFやスプール・ファイルの処理構造を
解析するIBM APIを駆使する技術を既に確立しています。
DSPF解析APIは相当複雑で大規模な処理構造ですが
これらの読取りAPIで定義されている構造体を
オブジェクトにマップして更新すれば
論理的に矛盾のない整合性の取れた高品質な
更新を短時間のうちに確立することができます。
この手法のことをキャストと呼んでいます。
つまり読取りAPIがそのまま書き込みAPIに利用することが
できるのです。
IBMが公開している読取りAPIのテンプレートが
そのまま更新用のテンプレートとして使えることになります。
またこれらのAPIは莫大で慎重な処理が必要になりますが
弊社には既に多くのユーザーによって検証済みの
このAPI使用のサービス・プログラムを保有しています。
これらのサービス・プログラムに少し手を加えるだけで
高品質でバグのない更新システムを短時間のうちに
開発することができるはずです。
恐らくこれも世界のIBM業界でも初めての取り組みです。
IBM iオブジェクトの直接更新まで扱うソフトウェア・ハウスは
ないと思います。
いつかはオブジェクトそのものをMI(=MachineInterface)言語で
扱えたらと考えていましたがようやくここまで来ることができました。
既存の製品への組込みや応用も計画していますが
そう遠い日のことではありません。
地道な基礎技術こそが不可能を可能にすることができます。
ただ、これらの技術はもちろんやさしいものではありません。
今後の㈱オフィスクアトロの発表にぜひご注目ください。
技術はお客さまをやさしくします。
– 新しい技術はいつもオフィスクアトロから –
2020年10月23日