ILE 開発者のために役に立つパフォーマンス監視リスト( PERFORMANCE EXPLORER )の
使い方を解説する。
ILE-RPG や C 言語で開発していてパフォーマンスを改善したいと望むとき
どの関数(プロシージャー)で時間がかかっているのかを知ることができる。
それがパフォーマンス監視リスト( PERFORMANCE EXPLORER )である。
パフォーマンス監視リスト( PERFORMANCE EXPLORER )を使えば実行したプログラムの中の
どの関数に負荷が集中して時間がかかっているのかを一覧表にして知ることができるのである。
これによって時間を消費している関数に特定して改善を図ればパフォーマンスを著しく
向上させることができる。
これは ILE だけの機能であるので RPG Ⅲ ではできない。
ILE にはこのような優れた測定機能が用意されているので是非 ILE への移行を
早急に進めて欲しい。
ライブラリー: QPEXDATA が御社の IBM i にも導入されているはずであるが
これがパフォーマンスを測定するツールである。
( PEX = Performance Explorer の略 )
操作は簡単で
- WRKPEXDFN (PEX定義)でどのプログラムやサービス・プログラムを
監視するのかを定義する。 - STRPEX でモニターを開始する。
- 実際にモニター対象のプログラムを動作させてみる。
- ENDPEX でモニターを終了する。
- PRTPEXRPT ( Print PEX Report )でパフォーマンス監視リスト
( PERFORMANCE EXPLORER )を印刷する。
という手順である。
次回からはパフォーマンス監視リストの使い方を詳しく説明する。
パフォーマンス監視リストによって AutoWeb は製品内部でのパフォーマンスを
検出して時間が消費されている関数(プロシージャー)を改善することによって大幅に
パフォーマンスを向上させることに成功した。
AutoWeb は今なおパフォーマンスの測定を繰り返してさらなるパフォーマンス向上を
目指している。
AutoWeb はパフォーマンスの問題をユーザーから指摘やクレームを受けたことは
一度もないが弊社の社内では「 Web はパフォーマンスが命」という言葉が不文律である。
ある自動車メーカーでは「シャーシーはエンジンより速く!!」という
ポリシーがあったそうである。
同じように Web 開発ツールではやはり「 Web はパフォーマンスが命」であることに
変わりはない。