RPG

355. デバッグ手法

意外と紹介されていないのがデバッグの方法や手法である。
デバッグほど論理的な思考が試される場面はない。
プログラムは作成するだけなら非常に簡単であり
動作させてみると思い通りにいかないことが大半であるというか
ほとんどである。
デバッグを積み重ねていくことによって
目的どおりのプログラムが完成する。

デバッグが必要な場面は大別して

(1)障害となるエラーが発生している場合

…障害が発生している場合は一刻も早く問題を解決しなければ
ならない。
場合によってはエンド・ユーザーを待たせたままで
解決しなければならない場合がある。

こんなことがあった。
あるバグッているプログラムを書いた本人が何日もかかって
原因を追究してもなかなかわからない。
ところがそのプログラムを初めて見るプロが見れば
わずか5分ほどで原因が発見されて問題は解決した。
本当にあった話であるがプロの視点はやはりちがうのである。
そのプロの見方を紹介しよう。

(2)プログラムの出力結果(印刷や表示)が目的どおりでない場合

…プログラムが設計どおりに動作しない。これは開発途上が
大半がこの状態である。
     あるプログラマーが3ケ月かかって開発したプログラムは
パフォーマンスが悪く実行キーを押して5分ほどしないと
結果が返ってこない。
このプログラムは約1万ステップ以上である。
これをプロがわずか一週間で再作成して
快適なパフォーマンスが得られるようになった。
プロがやればやはり違うのだ。

これからのシリーズではどのようにデバッグを進めて行けば
解決できるのかの方法を示していく。
またデバッグしやすいプログラムの開発方法も併せて
解説していくものとする。

デバッガーの使い方も含めてデバッグの原因を追い詰めていく
方法を紹介する。
プロのデバッグ手法を具体的に障害を発生させて原因の追究と
解決の方法を紹介する。