SpoolライターVer5.0の優れた機能は
(1) IBM iだけで高速で簡単にPDF化することができる。
(2) スプールの印刷機能を拡張することができる。
(3) IBM iからの直接印刷が可能になる
との大きく分けて3つの重要な機能がありますが
ここで説明するのは(1)のPDF化機能です。
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PDF化するにはさらに次の4つの方法があります。
① Webブラウザを使ってPDF化する
② 5250上でPDF化する
③ CLコマンドを使ってPDF化する
④ OUTQに投入してPDF化する
■ ① Webブラウザを使ってPDF化する
OntheWebとはスプール一覧をブラウザで表示する
SpoolライターVer5.0の機能です。
WRKOUTQコマンドがWebで表示されていると
思ってもらえばよいかと思います。
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[解説]
左のツリー・ビューにはライブラリーの一覧が
表示されておりクリックして展開すると
OUTQが表示されます。
OUTQを選択すると右上中央にはそのOUTQのスプールの
一覧が表示されます。
さらにスプールをクリックすると最下部にスプールの
プレビューが表示されます。
(スプール全体が表示されるわけではありません。)
MS-OUTLOOK と同じような3ペインの構造です。
OntheWebのツール・バーから
・PDF変換
・テキスト変換
・MS-WORD変換
・HTML変換
・Excel変換
を指定して変換することができます。
OntheWebに表示されるOUTQの一覧はIBM i側で
WRKSPLAUTというコマンドでユーザー毎の表示する制約を
設定することができます。
OntheWebはスプール全体を見やすく管理することができますので
テレワークにも最適なツールとなります。
■ ② 5250上でPDF化する
SpoolライターVer5.0にはWRKSPLというコマンドが用意されています。
WRKSPL +[実行] でF7キーを押すとこのユーザーが今までに実行して
出力したスプールがすべて表示されます。
WRKSPL スプール・ファイルの処理 状況 : *READY ジョブ : *ALL ユーザー : QTR 番号 : *ALL 数 : 601 昇順 オプションを入力して、実行キーを押してください。 1=PDF 変換 2= 変更 3= 保留 4= 削除 5= 表示 6= 解放 7= メッセージ 8=EXCEL 変換 9= テキスト変換 装置/ ユーザー 合計 OPT ファイル 待ち行列 ・データ 状況 ページ 部数 HTMLDVR RECYCLED QPRINTS RDY 20 1 QPRINT QPRINTH PGM106 RDY 4 1 QPRT132 QPRINTH 132 試験 RDY 1 1 QPRT198 QPRINTH 198 試験 RDY 1 1 Q$PRINT QPRINTH 禁則文字 RDY 4 1 COLPRT QPRINTH カラ印刷 RDY 1 1 QPQUPRFIL QPRINTH 外字 TEST RDY 2 1 QPRINT QPRINTH SOSI なし RDY 1 1 QPQUPRFIL QPRINTH 中国語 RDY 2 1 QPCG2424 QPRINTH RDY 74 1 続く ... F3= 終了 F8= このジョブ F11= ビュー2 F12= 取消し F13= ライター処理 F14= 印刷を保留 F17= 先頭 F18= 最後 F23= 降順↓
[解説]
オプション「1=PDF 変換」を押してスプールを選択するとその場でPDFに変換されて
ブラウザが自動的に起動されてPDFが表示されます。
また「8=EXCEL 変換」を選択するとスプールはExcelにも変換することができます。
Excelに変換できるのはSpoolライターVer5.0だけです。
■ ③ CLコマンドを使ってPDF化する
SpoolライターVer5.0で用意されているCVTSPLFコマンドを印刷直後に使って
スプールをその場でPDFに変換します。
これが最も多く利用されているPDFへの変換方法です。
OVRPRTF FILE(QPRINT) HOLD(*YES) OVRSCOPE(*JOB) CALL MYPRTPGM DLTOVR QPRINT LVL(*JOB) CVTSPLF SPLF(QPRINT) JOB(*) SPLNO(*LAST) OUTPUT(*PDF) OPTION(.... )
のようにして
・FTPで別のサーバーに送信して保管する
・IFSに保管する。
・メール送信する。
・FAX送信する。
・印刷する
などの様々な処理を行うことができます。
■ ④ OUTQに投入してPDF化する
PDF変換ドライバとはプリンタ・ドライバーの一種です。
SpoolライターVer5.0で用意されている CRTPDFDEV コマンドによって
PDF変換ドライバを作成してSTRPRTWTR(=プリンタの開始)コマンドで
PDF変換ドライバと関連づけてスタートさせてやると
そのOUTQに投入されたスプールは印刷される代わりに自動的に
PDF変換されます。
このときの指定によって
・FTPで別のサーバーに転送する
・IFSに保存する
・FAX送信する
・印刷する
などの操作を指定することができます。
つまりPDF変換専用のOUTQを作成するのがこの方法です。
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…いかがでしょうか?
SpoolライターVer5.0にはお客さまの用途に応じて様々なPDF変換の方法が
用意されています。
目的に合ったPDF変換をお選びして頂くことが可能です。