プリンタに搭載されるフォントとは有償のライセンス・ソフトウェアである。
従って1台のプリンタにつきひとつのフォントのライセンスは2万円~5万円くらいの
費用が必要になる。
プリンタ・メーカーは価格競争力を高めるために自社の直接の利益にはならない
他社のフォントはできるだけ搭載しないよう務めることになる。
_
MSゴシックやMS明朝はMicrosoftのフォントであるので
プリンタ・メーカーはこれらは搭載せずに自社のフォントを搭載する傾向にある。
しかし実際Windows経由でMSゴシックやMS明朝を印刷出力できているのは
Windowsにこれらのトフォントが搭載されているからである。
ところがIBM iからの直接印刷となるとそうはいかない。
いくらIBM i側からプリンタに向けてMSゴシックやMS明朝を指定しても
肝心のプリンタにそれらのフォントが搭載されていなければ
印刷することはできない。
_
であればIBM i側で印刷するときにプリンタに搭載されているフォントを
指定すればよいということになるが
IBM iからのLPRが最も一般的に使用されるが
LPRはUNIXの初期の印刷プロトコルなのでフォントの指定のような気の効いた
機能はない。
従ってこの直接印刷では日本語を印刷することができない。
プリンタに日本語フォントが入っていたとしてもそれを指定することができないので
結果的に日本語を印刷できないのである。
このようにして直接印刷で日本語を印刷できないのは
プリンタに搭載されているフォントを指定できない
からである。
_