直接印刷の問題を先に4つ挙げて紹介した。
1. 特殊なPDTをカスタマイズしている場合
2. PDF印刷ができないプリンタ
3. 日本語フォントが少ないプリンタ
4. 日本語フォントが全く搭載されていないプリンタ
の「3. 日本語フォントが少ないプリンタ」に印刷するには
IBM iサーバー側から印刷するプリンタに存在すしているフォントを
指定して印刷するようにできなければならない。
PDFの印刷を2.で前提にしているので
DFを作成するときにフォントの指定ができるような機能が
必要となる。
そこでSpoolライターVer5.0では次のようにLPR印刷でも
フォントを選択できるようにした。
パラメーターの値の指定 FONT 選択項目を入力して,実行キーを押してください。 タイプ . . . . . . . . . . . : 文字 種類 . . . . . . . . . . . . . *DEFAULT 単一値 その他の値 *CONVERT XEROX 平成明朝体 TM W3 その他の値 XEROX 平成角ゴシック体 TM W5 MSゴシック CANON 平成明朝体 W3 MS明朝 CANON 平成角ゴシック体 W5 HGゴシック ユーザーフォント 1 HG明朝 ユーザーフォント 2 IBM ゴシック ユーザーフォント 3 IBM 明朝 *DEFAULT RICOH HG ゴシック B RICOH HG 平成角ゴシック W5 RICOH HG 平成明朝 W3 RICOH HG 明朝 L
LPRの印刷でフォント(FONT)バラメータでF4キーを押すと
このように様々なフォントの中から選択して指定することが可能となっている。
ただしIBMが提供しているLPRはUNIX系列のコマンドであるので
フォントを指定できるような気の利いた機能はない。
他社製品ではIBMのLPRを使ってIBM i直接印刷がてきますと唄っている製品があるが
IBMのユーティリティを使ってするのはその製品の機能とは言えない。
SpoolライターVer5.0のLPRは IBMのLPRを使うのではなく
CRTDEVPRTコマンドで印刷装置を作成するのだがその印刷装置のユーザー定義の
プリンタ・ドライバーとして㈱オフィスクアトロが開発したLPRプロトコル準拠の
LPRDVRという名前のプリンタ・ドライバーを提供しているので
このLPRDVRというプリンタ・ドライバーが通常のスプールであっても
PDFであってもプリンタに送信することができるようになっている。
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また他社製品では Windowsサーバーを経由して
Windowsサーバーを必要としているものもある。
これは直接印刷ではない。
近年IBMユーザーがWindowsの利用を嫌がるのは
4年に1度のWindowsのバージョン・アッブの都度
心配しなければならないからである。
IBMユーザーが求めているのはあくまでもIBM iから直接プリンタに向けて印刷する仕組みの
ことである。
SpoolライターVer5.0では上記で紹介したようにPDF印刷を選択してフォントを指定することによって
プリンタ独自のフォントで印刷することができるようになっている。
これが「3. 日本語フォントが少ないプリンタ」に対する解決方法である。