SpoolライターVer5.0が他の電子帳票化ソリューションと異なるのは
印刷機能があることとさらに印刷機能がとても豊富なことです。
・LPR印刷
LPR(=Line Printer Daemon Protocol)とは UNIXの印刷のための通信手順のことです。
他の類似製品にもLPRをカバーしているものもありますが
IBM iの LPRコマンドを利用しているに過ぎません。
SpoolライターVer5.0のLPRは㈱オフィスクアトロがLPR/LPDプロトコルに準拠して
開発したLPR印刷です。
LPR印刷を使えばネットワーク・プリンタに直接、印刷することができます。
IBMや他社製品と比べてこのLPR印刷が違うところはLPRドライバがあることです。
LPRドライバがあるおかげでユーザーはいつものSTRPRTWTRコマンドで
通常の印刷装置と同じように印刷や制御を簡単に行うことができます。
・IPP印刷
複合機やモバイルでの印刷を考えるのであればIPP印刷が最も適切です。
LPR印刷はUNIXのかなり古いプロトコルなので高度な設定を行うことはできません。
しかしせっかくプリンタに印刷するのであれば用紙サイズや方向、フォントなどの
指定も必要な場合があります。
このような目的のためにLPRプトコルを拡張したものがIPPプロトコルです。
IPP印刷では用紙の指定だけでなく複合機に印刷できるようになります。
複合機の多くはLPRプロトコルをサポートしていますが
用紙名、方向、トレイ、両面印刷、印刷部数 などを指定使用と思うと
IPP印刷が必要です。
・ローカル印刷
IBM iではどのプリンタに印刷するかはサーバー側で決めますが
SpoolライターVer5.0のローカル印刷を使うと印刷スプールは
印刷を要求したクライアントのWindowsPCがいつも使うプリンタへ
リダイレクトされて印刷します。
このためいくら多くのクライアントがあってもOUTQはたった
ひとつだけで済みます。
このローカル印刷もSpoolライターVer5.0だけの機能です。
・オーバーレイ印刷
オーバーレイ印刷とは専用用紙の画像イメージの上に
スプールを重ね合わせて印刷する機能のことです。
今まではプレ・プリントの印刷された専用用紙に
5577系のドット・インパクト・ブリンタで
印刷したいた業務をオーバーレイ印刷に置換えると
印刷イメージと合成されたPDFが生成されます。
高価な5577系プリンタと専用用紙を同時に廃止することが
できます。
複写用紙も移行することができます。
・モバイル印刷
AutoWeb と SpoolライターVer5.0の機能を組み合わせると
iPhone からの AirPrint という無線によるモバイル印刷を
行うことができます。
用紙サイズA6にも自動縮小して印刷することができます。
IBM iからモバイル印刷ができるのはSpoolライターVer5.0だけです。
…それぞれの印刷の詳細は次回以降にご説明致します。