印刷ファイルを再作成するときに元の印刷ファイル(PRTF)の属性を
調べておかないと再作成のときに属性が保持されない不便さがありました。
[例]
CRTPRTF で CPI=15 や OVRFLW=62 など省略値と異なる設定のPRTFを作成したときは
次にこの印刷ファイルを再作成するにはDSPFDでCPI値やOVRFLW行を調べておいて
CRTPRTF でCPI=15 やOVRFLW=62 と指定しないと元のCPI値やOVRFLW行を復元することができません。
うっかりこの指定を忘れると再作成したファイルが元のファイルとは
異なってしまうため予想しなかった障害を生じることがあります。
これは大変不便なことでした。
SpoolライターVer5.0のCRTEXPRTFコマンドではDDSソースに
印刷ファイル(PRTF)の属性を次のようにDDSに記述しておけば
そのままCRTEXPRTFで再作成してもDDSに記述した属性が優先されて
作成されるようになりました。
[例]
0001.00 A****************************************************** 0002.00 A* テスト印刷 * 0003.00 A****************************************************** 0004.00 A LPI(8) 0005.00 A CPI(15) 0006.00 A PAGESIZE(66 158) 0007.00 A OVRFLW(62) 0008.00 A* 0009.00 A R DETAIL TEXT(' テスト印刷 ') 0010.00 A BUF80 80 25 0011.00 A SPACEA(1)
[解説]
赤字のキー・ワードが指定可能なキー・ワードです。
LPI, CPI, PAGESIZE, OVRFLWキー・ワードはすべてファイル・レベルで
記述してください。
これらの記述によって CRTEXPRTFコマンドでは
これらの記述が優先してファイル作成が行われます。
これによって特殊な属性の印刷ファイルもDDSに記述しておけば
再作成のときに誤って属性が失われることはありません。
(すべての値を指定する必要はありません。必要な値だけを指定してください。)
CRTEXPRTF はSpoolライターVer5.0のDDSキー・ワードを使わない場合でも
IBM の CRTPRTFと同じ動作を行います。
従って LPI, CPI, PAGESIZEおよび OVRFLWが省略値と異なる値を使用されている場合は
DDSにこれらのキー・ワードを指定しておいてCRTEXPRTF コマンドによって
再作成されるほうが安全で属性の指定忘れを防ぐことができます。
なおお客さまへのPTFの配布は弊社HPのサポート情報による公示を
お待ちください。