Windows

6. 開発者はマイコンピュータは使うべきでない

エクスプローラ」と聞けば今や IE ( Internet Explorer ) を思い浮かべるほど

Windowsエクスプローラ」より IE のイメージが強くなっており Microsoft が「マイコンピュータ」を

前面にだしてきていることもあって最近の若い人では「Windowsエクスプローラ」(=Winエクスプローラ) を

知らない人がほとんどである。

しかし開発者と名がつくのであれば「マイコンピュータ」は使うべきではない。

使うべきではない、明確な理由があるので紹介しよう。

まず、ちょっとマイコンピュータとWindowsエクスプローラを比べてみよう。

このように大きな違いは左ペインにフォルダーのツリー・ビューがあるか無いかが異なっている。

この差が使う方の大きな差になって現れてくるのである。

まず、Windowsエクスプローラであれば左のペインでフォルダーのツリーを展開して最後に求める

ファイルの一覧を表示する、という操作になる。

ところが マイコンピュータの場合はフォルダーのツリー構造の展開もファイル一覧の表示も

同じ右側のビューで行なうことになる。

展開したフォルダーが求めるフォルダーではなかった場合はWinエクスプローラの場合は

別のツリーを展開するだけで済むがマイコンピュータの場合は「戻る」ボタンを押して

また上位へ戻って展開をする作業を繰り返し続けることになるのである。

このような状況をどこかで見たことはないだろうか ?

これは、System i のメニュー遷移と同じである。

Windows で折角、GUI 化されているはずなのに GUI のわかりやすさを捨てて頭の中で

自分がいる位置を必死で覚えていなければならないのである。

マイコンピュータがわかりやすい? という利点と言えば2つのペインを行き来しなくて

良い、という点だけである。

つまりマウス・ポインターを離してしまうと、もう忘れてしまう、というよほどの

忘れやすいエンド・ユーザーのためだけであろう。

Windows の構造を把握していなければ開発者が Windows を使って開発することはできない。

ツリー構造であることを隠蔽してしまうマイコンピュータの使用は厳に避けるべきである。