AutoWeb

21. Xボタン、戻るボタン対応

大事な内部処理の話のひとつにXボタン問題と戻るボタン問題があります。

実用的にAutoWebVが他の製品より圧倒的に優れている機能のひとつです。
ブラウザの終了はほとんどのエンド・ユーザーは右上のXボタン(=閉じるボタン)
押して終了します。
Web化を行うとやはりブラウザの操作ではエンド・ユーザーはプログラムの実行中で
あってもXボタンを押して終了します。
あるいは前の画面に戻るためにはブラウザの「←」(戻るボタン)を押して
以前の画面に戻ろうとします。

・Xボタン問題

5250適用業務でブラウザのXボタンを押して終了すると
  IBM iの対応するジョブは浮いたままで終了することができずに
いつまでも残ったままになってしまいます。
これがXボタン問題です。

浮いたままのジョブがレコード・ロックで更新レコードを捕まえたままに
なっていると他のユーザーが操作不能になるなどのトラブルを
起こします。

このXボタン問題は深刻で実際にWeb化ツールを導入して初めてわかることが
多いものです。

・他社製品のXボタン問題対応

他社製品の多くはこの問題をお客さまに伏せたままで販売することが
 多いようです。
 お客さまは購入して実際に運用してみて初めてこの障害に気づくことになり
 結局はそのツールは使い物にならないと気づくことになります。

  そこである製品は30分後にジョブが終了するというオプション機能を
  販売したりしましたがジョブの終了を検知するのに30分もかかるというのは
  Xボタンを検知できないと同じことです。
レコード・ロックの解除に30分も待つことはできません。
   これでは実務には使えません。

・AutoWebのXボタン問題解決

AutoWebではXボタンが押されると即時にIBM iサーバーに伝えられて
ジョブは内部でF3=終了してからジョブを閉じます。
正常に終了しますのでXボタン問題は発生しません。
この問題のためにお客さまからの問題報告は過去、現在も
一件もありません。

・戻るボタン問題

5250エミュレータがブラウザになるとエンド・ユーザーは
前の画面に戻るためにブラウザの「←」(戻るボタン)を押してしまいます。
明細画面でブラウザの「←」(戻るボタン)を押すとブラウザは前の画面に
戻りますがIBM iのジョブは明細画面で停止したままになりますので
画面(ブラウザ)と実際のジョブ(プログラム)との不一致が
起こってしまいます。
これを戻るボタン問題と呼びます。

・他社製品の戻るボタン問題対応

他社製品では戻るボタンを押せないようにブラウザのメニュー・バーを
非表示にすることで対応しています。
しかしこの方法では

・いつも表示されているメニュー・バーが見えないのは不自然であり
 操作方法も制限されてしまう。

・右ボタンで元に戻る操作ができてしまう。

・メニュー・バーを操作で復活することができる。

     のように対応とは言えないものです。

・AutoWebの戻るボタン対応

「F12=戻る」キーが定義されている画面では戻るボタンを押すと
内部ではF12キーが押されたのと同じ反応となります。
「F12=戻る」キーが定義されていない画面では戻るボタンは
使用不可能(=グレーアウト)になって押すことてはできません。

このようにAutoWebでは極めて自然な対応で今までの業務が
ブラウザになったとしても自然な形で違和感なく操作できるように
なっています。

他社製品では購入してからトラブルに見舞われて結局は使い物には
ならないとお客さまがあきらめるケースがほとんどですが
AutoWebではご購入後も問題なく長期間お使い頂けるように
目立たない細かなところまで配慮されています。
   技術力の差がここに現れています。