複数セッションというのは一台のPCで複数の5250セッションを起動することです。
5250エミュレータに使い慣れたエンド・ユーザーは複数のセッションを同時に
起動して操作することに慣れています。
在庫照会の画面を一方で開けておいて一方で受注を入力するといった
使い方は日常茶飯事でごく普通のやり方です。
ところが現在のブラウザではタブ・ブラウザと言って複数の接続は
ご存知のように複数個のタブにまとめられます。
つまりWindowsの複数個のジョブ(=プロセス)が起動されるのではなく
ジョブ(=プロセス)はひとつだけしか起動されません。
このとき複数の5250エミュレータのセッションを起動すると
どのようなことが起こるかというとある画面で更新した結果が
別の画面に表示されてしまうという混線状態を生じてしまいます。
つまりこれは
多くの人が電話しているのに電話回線は一本しかない
という状況なので当然の結果なのです。
他社製品に問い合わせたところ
「複数のセッションは使わないようにしてください。」
とユーザーに指導することが対応だということでした。
これでは対応になっていません。
複数セッションが使えないという事実は導入して初めてわかることです。
複数セッションが可能な製品はAutoWebだけです。
AutoWebを使っても電話回線は一本だけのはず。
それではなぜAutoWebだけが複数セッションが可能なのでしょうか?
[AutoWebが複数セッション可能なのは]
AutoWebではHTTPサーバーと呼ばれるIBM i側のサーバー・プログラムは
Alaska(アラスカ)と呼ばれる㈱オフィスクアトロが独自に開発した
HTTPサーバーを使っています。
そしてブラウザとAlaskaとの通信はブラウザに画面データを表示した
瞬間に切断されます。
つまり通常ではIBM iとブラウザのあいだは通信は切断されているのです。
そしてエンド・ユーザーがSUBMITなど送信すると同時に通信は
再接続されます。
この再接続時には必ず元の同じジョブに再接続されるのです。
これがAlaskaの技術です。
HTTPサーバーの場合、どの子スレッドに再接続されるかは
不定であるためこれまでの製品では通信を保持していました。
通信が切断されてしまうと元のジョブに戻るのは
再接続が不定なので不可能だったからです。
しかしAutoWebでは逆に通信を切断することによって
一律に元のジョブに再接続することを実現したのです。
これによってエンド・ユーザーは全く通信が保持されているかのように
スムースに操作を継続することができ同時に複数のジョブから
接続があってもジョブ番号によって明確に識別されて
複数セッションが可能になるのです。
これはIBM iではジョブ番号は重複することなく一意的に発生することを
利用しています。
つまりAutoWebはIBM iの属性を生かした動作を実現しているからこそ
安定動作が行えるのです。
お客さまには目に見えない部分ですが内部では安心してお使い頂くための
技術が蓄積されています。