次にデータ待ち行列はデータ・ベースにも関連づける応用例を紹介しよう。
例えば、売上データが入力されたとすると、
のように他のデータ・ベースを更新する作業があるはずである。
残念ながら CRTPF
や CRTLF
コマンドには *DTAQ
との関連づけは用意されていない。
そこで 売上の入力が行われると同時に売上データを *DTAQ
にも投入する仕組みを
考えてみよう。
ただし売上の入力を行うプログラムは受注ファイルや在庫マスター等への更新は
一切、行わない。売上ファイルにのみデータを追加するだけである。
この手法は一見、間接的なように見える。しかし元の売り上げを入力する *PGM
は
極めてシンプルなものとなり、パフォーマンスは大幅に向上するはずである。
業種によっては売上の入力とともに、リベート・ファイル等の多くのデータ・ベースに
更新しなければならないものもある。
そのため、入力プログラムのパフォーマンスが低下してしまい、大量の伝票の入力に
支障を来たしてしまう場合もある。
このようなときには *DTAQ
を使ったこのような更新の手法は実に効果的である。