弊社株式会社オフィスクアトロでは 日本語,英語,中国語(繁体字),中国語(簡体字),韓国語を環境として用意している。
また、1次言語が日本語である AS/400 や 1次言語が他言語である AS/400 も混在している。
複数国際言語の環境では 環境のセットへの工夫が必要である。
話を簡単にするために日本語と英語の並存について紹介する。
- 自動接続では基本的には 1次言語での接続が試みられる。
Pcomm やクライアントアクセスで 自動接続にいくと OS/400 は 1次言語として接続を行なおうとする。
従って 1次言語が英語である場合−−日本語 Windows からはそのままでは接続できない。ただし、コンソールは英語として接続される。
1次言語が日本語である場合--英語 Windows からはそのままでは接続できない。すなわち 1次言語と Windows の言語が一致している場合には、特に AS/400 の設定をしなくても接続可能であるが、異なっている場合はそのままでは接続できない。
ここで あえて 英語版の PC5250 とはいわずに英語 Windows と表現したのは Windows と Pcomm またはクライアントアクセスの言語は一致していないと導入でできないかまたは困難であるからである。
【 結論 】一次言語には そのままの接続が可能である。(当然といえば当然?)
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- 2次言語に対して1次言語 Windows から接続して 2次言語を使用する。
表現が複雑になってしまったが 1次言語=日本語,2次言語=英語の AS/400 に日本語 Windows から接続して英語環境を使用したい場合である。
先に説明したように 接続は 日本語として最初に接続が行なわれる。
次に英語環境に切り替えるには、
CHGSYSLIBL QSYS2924 OPTION(*ADD)
によって英語の OS/400 がシステムライブラリー・リストに追加され以降は英語モードとなる。
もちろんジョブの最後には OPTION(*REMOVE) しておくこと。
- 2次言語に対して 2次言語 Windows から接続して 2次言語を使用する。
この場合が最も複雑である。何故なら 2次言語用のサブシステムを用意してあらかじめ起動待機させておかねばならない。
サブシステムは 2次言語からの起動をどのように検知して自分のサブシステムとして起動するのであろうか?
それには 2つの方法がある。
- 表示装置タイプによって適切なサブシステムに割り振る場合日本語の仮想端末装置は 555 C01 型であるが 英語の仮想端末装置は、
3179, 3196, 5251 などである。
そこで、
CRTSBSD QGPL/ENGLISH SGNDSPF(QSYS2938/QDSIGNON)
SYSLIBLE(QSYS2938)
ADDWSE SBSD(QGPL/ENGLISH) WRKSTNTYPE(3179)
ADDRTGE SBSD(QGPL/ENGLISH) SEQNBR(10) CMPVAL(QCMD1)
PGM(QSYS/QCMD) CLS(QSYS/QINTER)
さらに、既存のサブシステムから 表示装置タイプを除去しておかないと 1次言語に割り振られてしまう。
DSPSBSD QSYS/QINTER
で登録されている表示装置タイプが例えば *CONS, 5555, *ALL であればコンソールから
RMVWSE SBSD(QSYS/QINTER) WRKSTNTYPE(*ALL)
STRSBS QGPL/ENGLISH で 英語 Windows から英語画面としての接続が可能となる。
- 表示総称名によって適切なサブシステムを割り振る場合
日本語も中国語,韓国語も同じ DBCS であるので表示装置タイプも同じ 5555 である。前述の方法では日本語と中国語を区別することはできない。
このため ADDWSE では表示装置タイプを指定するのではなく表示装置名を総称で指定する。
例えば
ADDWSE SBSD(QGPL/CHINA) WRKSTN(CHN*)
と指定すれば 頭文字が CHN で始まる CHN001, CHN002 などの PC 端末は 中国語として接続することができる。