パス・スルーとは自分の IBM i を突き抜けて別の IBM i に表示端末になる便利な機能であり
複数台の IBM i を保有している環境ではよく使われていることと思う。
弊社でもユーザー環境の動作を保証するために複数台の IBM i を保有している。
i5/OS V5R4M0 -- Ver6.1 --- Ver7.1 --- Ver7.2 --- Ver7.3 と論理的に
5台の OS 環境を保有している。
RPG ハンドラーという RPG の拡張機能が搭載されたのが Ver6.1 からであるので
RPGは Ver6.1 で大幅に拡張されている。
これらの複数の IBM i を使い分けるのは開発区画と実行区画に LPAR で分離している
ユーザーでもパス・スルーによって複数の区画を使い分ける必要があるだろう。
パス・スルーというと一般的に思い浮かべるのが
STRPASTHR(パス・スルー開始) と ENDPASTHR(パス・スルー終了)
のコマンドであるが、ここでは TELNET コマンドを紹介しよう。
TELNET コマンドというと Windows クライアントからの IBM i への接続と思われるが
そうではなく IBM i から IBM i への接続としての接続である。
TELNET コマンドでもパス・スルーと同じ動作を実現することができる。
TELNET RMTSYS('192.168.1.7')のようにして RMTSYS パラメータに相手方 IBM i の IP アドレスを
TELNET 制御機能の送信 システム : 次の1つを選択してください。 1. 割込み処理 - IP 2. QUERY 接続状況- AYT 3. ホスト出力データの破棄- AO 4. データ経路の消去 - SYNCH 5. リモート・ホストに対する ATTN キー 99. TELNET セッションの終了 - QUIT
このメニューで「 99. TELNET セッションの終了」を選択すると
TELNETパス・スルーは終了する。
SIGNOFF コマンドで接続の終了( *YES )を指定すると
TELNET パス・スルーは終了する。
このように TELNET パス・スルーは非常に簡単である。
複数台の IBM i を保有している環境があればぜひ試して頂きたい。