パス・スルーを実行しているユーザーがどのようなプログラムで
どのようなファイルにアクセスしているのかを知るには
どうすればよいだろうか?
WRKACTJOB でパス・スルーのジョブを調べればよいと思われるかも
知れないが実はパス・スルー・ジョブを WRKACTJOB で調べることはできない。
パス・スルー・ジョブは通信プログラムによる通信であるので
IBM i の通常のプログラムとしては動作していない。
次はパス・スルー・ジョブのスタックを表示したものである。
呼び出しスタックの表示
システム :
ジョブ : QPADEV0004 ユーザー : QTR 番号 : 779976
ヌロョn゙: 0000007B
jbポ プログラム ヌmーnx]n プロシージャー
QCMD QSYS /0517
QUICMENU QSYS /00C1
1 QUIMNDRV QSYS /060F
2 QUIMGFLW QSYS /04D7
3 QUICMD QSYS /056E
4 QCMD QSYS /01C8
QPAPASS QSYS /032E
プログラム: QPAPASS がパス・スルーであるがその下のプログラムは
何も表示されていない。(実際はいくつかのプログラムを呼び出して実行している。)
このようにしてオープン中のファイルを調べることもできない。
これは TELNET によるパス・スルーでも同じことである。
また実行管理の API を使ってもパス・スルーから先の実行状況については
調べることはできなかった。
パス・スルーは情報システム室が調査のために使うには便利な機能であるが
エンド・ユーザーにパス・スルーを解放してしまうと
トラブル時の調査が困難になるので、あくまでも情報システム室までに
留めておいたほうがよいだろう。