実行環境

57. System i の能力を最大限に引き出して実行速度を上げるには ?

手軽にできて即効性のあるチューンアップの方法を 2つ紹介しよう。
確実に効果のあるチューンアップの方法であり、弊社でも System i が 1ランク もアップしたかのように効果があり、
社内でも驚くほどの効果があった。
ローエンド・モデルのそう速くはない System i でも、その方法を適用すればかなり速くなることは
弊社の社内の System i で実証済みである。
このサイトを見て良かったと思うはずである。

1. ジョブの最大数 ( QMAXJOB ) を拡張する

WRKACTJOB で右上に表示される「活動ジョブ数」を確認して欲しい。

WRKACTJOBで活動ジョブ数を表示

これは実際にあなたの System i で活動しているジョブの数である。
ところで

WRKSYSVAL QACTJOB + [実行]

によってシステム値 QMAXJOB の値を確認して欲しい。

WRKSYSVAL QACTJOB + [実行]を行いQMAXJOBの値を確認

多くの場合は、このように導入時の値として QACTJOB = 20 の値が設定されているかも知れない。
QACTJOB が 20 であるということは、実際のジョブが 200 個あったとしても CPU はこれらを分割して
20 個ずつしか併行稼動して実行されないのである。
これを 実際の「活動ジョブ数 + α」にしてやることによってあなたの System i は見違えるほど
速くなるはずである。
しかも従来の業務には一切の影響も及ぼさない。実に効果的なチューンアップである。

2. 並行処理度 ( QQRYDEGREE ) を *MAX に変更する

最近の System i は PC と同じように複数のプロセッサーを搭載しており、パスワードを入れると上位モデルとして
複数のプロセッサーが稼動することができるようになっている。
ここで複数のプロセッサーの契約をしていない System i であってもここに紹介する「並行処理度」を
導入時の *NONE から *MAX に変更するだけで確実に速くなることが体感的に裏ワザとして知られている。

並行処理度 ( QQRYDEGREE ) を *MAX に変更する

IBM は複数プロセッサーの契約をしていない効果はないと公言しているらしいが
実際にはこの値を *MAX に変更するだけで効果がある。