実行環境

85. OS Ver5.4 の DISK 容量が増え続ける理由

大量のハードディスクを保有している経済的に余裕のあるユーザーにとっては無縁の話かも知れないが、
最近、弊社社内で長期間の解析の結果、発見された情報として紹介する。

弊社の OS V5R4M0 のDISK使用率は、年々増え続け無駄なファイルを整理したりしても増えていく傾向にあった。
これは公開マシンであるため IFS が増えてするのではないかと疑って弊社担当者が IBM に相談もしたが、
適切な原因を特定するには至らなかった。

それでも調査を継続した結果、弊社の担当者が発見したのは QTCP がジョブ毎のユーザー・スペースを
増やし続けていることであった。
これは導入して以来、数年間で 2500 個以上に及ぶ数である。

ライブラリーQUSRSYS

OS Ver6.1 や Ver7.1 では、このように顕著なユーザー・スペースの異常な増加は見られない。
これは V5R4M0 だけの現象である。
OS V5R4M0 は数多く普及しているリリースであり、今なお現役で稼動しているマシンも多いはずである。
弊社では、これらの不要なユーザー・スペースを削除することによって
HDD の使用率を 89.9083 % から 88.7612 % までに減少させることに成功した。

不要なデータを残しておく必要はないので、DISK 容量が異常に増えていると思ったら
ライブラリー QUSRSYSQTCP が作成したユーザー・スペースをチェックしてみることをお奨めする。