実行環境

86. 不要なジャーナルを削除するには ?

長年、System i を使用していると自然に DISK容量が増え続け、やがては
90 % 超となって警告メッセージに悩まされることになる。
ユーザーとしての使用をいくら整理しても DISK使用量は増え続けるのである。
この犯人は OS/400 が出し続けるジャーナルである。

ジャーナルはジャーナル( *JRN ) とジャーナル・レシーバー( *JRNRCV ) から構成されており
一旦、ジャーナルを開始するとジャーナル・レシーバーにジャーナル・データが
営々と明晰されてしまう。
OS/400 が使用しているジャーナルの多くは ある一定量のジャーナルが累積されると
新しい別のジャーナル・レシーバーが生成されて、古いジャーナル・レシーバーは
切り離されることになる。
これによって古いジャーナル・レシーバーは削除することができる。

STRPDM


                        処理するオブジェクトの指定                 
                                                                   
    選択項目を入力して,実行キーを押してください。                 
                                                                   
    ライブラリー  . . . . . . .   QUSRSYS      *CURLIB, 名前       
                                                                   
    オブジェクト:                                                 
      名前  . . . . . . . . . .   *ALL         *ALL, 名前, * 総称 
      タイプ  . . . . . . . . .   *JRNRCV      *ALL, *TYPE         
      属性  . . . . . . . . . .   *ALL         *ALL, 属性, * 総称 

として表示されるうちの古いジャーナル・レシーバーは削除することができる。
例えば ライブラリー : QUSRSYS のジャーナル・レシーバーは


    OPT  オブジェクト    タイプ        属性        テキスト                                 
         QAOSDI3762  *JRNRCV                 JOURNAL RECEIVER FOR DIA FILES       
         QAOSDI3763  *JRNRCV                 JOURNAL RECEIVER FOR DIA FILES       
         QAOSDI3764  *JRNRCV                 JOURNAL RECEIVER FOR DIA FILES         <---最後
         QASOSC2396  *JRNRCV                 JOURNAL RECEIVER FOR SOCKS CONFIG FIL
         QASOSC2397  *JRNRCV                 JOURNAL RECEIVER FOR SOCKS CONFIG FIL  <---最後
         QDSNX2567   *JRNRCV                 JOURNAL RECEIVER FOR DSNX LOGGING    
         QDSNX2568   *JRNRCV                 JOURNAL RECEIVER FOR DSNX LOGGING      <---最後

のように表示されたとする。
このうち各最後のジャーナル・レシーバーだけが活動中であり
それ以前のジャーナル・レシーバーは簡単に消すことができる。

万一、誤って活動中( *JRN と接続中) のジャーナル・レシーバーを削除しかけても
活動中のジャーナル・レシーバーは決して削除することはできないので心配する必要はない。

ところが今、活動中のジャーナル・レシーバーがただひとつしか無く、
しかもそのジャーナル・レシーバーが非常に巨大なサイズである場合がある。
今回はこのような唯一のジャーナル・レシーバーから成るジャーナルを消す方法を紹介する。

前置きの説明が長くなったが コマンド : CHGJRN によって消すことができる。

(ステップ 1) 接続されているジャーナルの名前を調べる

STRPDM のオプション 4 のによって削除しようとするジャーナル・レシーバーの削除を指示する。
接続中であるのでエラーになるがエラー・メッセージには
接続中のジャーナルの名前が示されているのでこれをメモしておく。

(ステップ 2) CHGJRN コマンドによってジャーナルを削除する

CHGJRN + (ジャーナルの名前) + F4キー によって CHGJRN コマンドを起動する。
このとき「レシーバーの削除( DLTRCV )」を *YES で実行すると
古いジャーナル・レシーバーは直ちに削除されて
新しいジャーナル・レシーバーが生成されて接続される。

-- この方法によって弊社も不要なジャーナル・レシーバーを大幅に整理することができた。