長年、System i を使用していると自然に DISK
容量が増え続け、やがては
90 % 超となって警告メッセージに悩まされることになる。
ユーザーとしての使用をいくら整理しても DISK
使用量は増え続けるのである。
この犯人は OS/400 が出し続けるジャーナルである。
ジャーナルはジャーナル( *JRN
) とジャーナル・レシーバー( *JRNRCV
) から構成されており
一旦、ジャーナルを開始するとジャーナル・レシーバーにジャーナル・データが
営々と明晰されてしまう。
OS/400 が使用しているジャーナルの多くは ある一定量のジャーナルが累積されると
新しい別のジャーナル・レシーバーが生成されて、古いジャーナル・レシーバーは
切り離されることになる。
これによって古いジャーナル・レシーバーは削除することができる。
STRPDM
で
処理するオブジェクトの指定 選択項目を入力して,実行キーを押してください。 ライブラリー . . . . . . . QUSRSYS *CURLIB, 名前 オブジェクト: 名前 . . . . . . . . . . *ALL *ALL, 名前, * 総称 タイプ . . . . . . . . . *JRNRCV *ALL, *TYPE 属性 . . . . . . . . . . *ALL *ALL, 属性, * 総称
として表示されるうちの古いジャーナル・レシーバーは削除することができる。
例えば ライブラリー : QUSRSYS
のジャーナル・レシーバーは
OPT オブジェクト タイプ 属性 テキスト QAOSDI3762 *JRNRCV JOURNAL RECEIVER FOR DIA FILES QAOSDI3763 *JRNRCV JOURNAL RECEIVER FOR DIA FILES QAOSDI3764 *JRNRCV JOURNAL RECEIVER FOR DIA FILES <---最後 QASOSC2396 *JRNRCV JOURNAL RECEIVER FOR SOCKS CONFIG FIL QASOSC2397 *JRNRCV JOURNAL RECEIVER FOR SOCKS CONFIG FIL <---最後 QDSNX2567 *JRNRCV JOURNAL RECEIVER FOR DSNX LOGGING QDSNX2568 *JRNRCV JOURNAL RECEIVER FOR DSNX LOGGING <---最後
のように表示されたとする。
このうち各最後のジャーナル・レシーバーだけが活動中であり
それ以前のジャーナル・レシーバーは簡単に消すことができる。
万一、誤って活動中( *JRN
と接続中) のジャーナル・レシーバーを削除しかけても
活動中のジャーナル・レシーバーは決して削除することはできないので心配する必要はない。
ところが今、活動中のジャーナル・レシーバーがただひとつしか無く、
しかもそのジャーナル・レシーバーが非常に巨大なサイズである場合がある。
今回はこのような唯一のジャーナル・レシーバーから成るジャーナルを消す方法を紹介する。
前置きの説明が長くなったが コマンド : CHGJRN
によって消すことができる。
(ステップ 1) 接続されているジャーナルの名前を調べる
STRPDM
のオプション 4 のによって削除しようとするジャーナル・レシーバーの削除を指示する。
接続中であるのでエラーになるがエラー・メッセージには
接続中のジャーナルの名前が示されているのでこれをメモしておく。
(ステップ 2) CHGJRN
コマンドによってジャーナルを削除する
CHGJRN + (ジャーナルの名前) + F4キー
によって CHGJRN
コマンドを起動する。
このとき「レシーバーの削除( DLTRCV
)」を *YES
で実行すると
古いジャーナル・レシーバーは直ちに削除されて
新しいジャーナル・レシーバーが生成されて接続される。
-- この方法によって弊社も不要なジャーナル・レシーバーを大幅に整理することができた。