実行環境

99. エラー・メッセージへの基本的な対処方法

CPF や MCH のエラー・メッセージが発生した場合、
基本的にどのような処置が必要になるだろうか ?

1. エラー・メッセージの詳細を調べる。

...エラーの詳細メッセージを調べて
エラーの原因と対処方法(回復)の方法を調べる。

2. エラーの発生箇所を調べる。

...エラー・メッセージの発生元を調べて
発生箇所を特定する必要がある。

基本的にこれらの操作が直ちに必要となるのだが
次にその操作方法を紹介する。

@ F1 キーを押してメッセージの詳細を調べる

エラー・メッセージにカーソルをセットして
F1 キーを押すと、そのメッセージの詳細を読む。

IBM i でのメッセージはかなり詳細なメッセージであるので
慣れない人にとっては面倒かもしれないが
全世界の IBM ユーザーに IBM i が普及しているのは
文書化が充実しているからである。
Windows や UNIX, LINUX に比べて IBM i のメッセージは
本当に詳しく書かれている。
エラー・メッセージは主に

  • エラーの原因
  • エラーからの回復方法

に分類して書かれていることを意識して読んで欲しい。
エラー・メッセージを読まずにエラーの原因を自分で
想像する人がいるが、これは呪術などで原因を占っているに等しい。
相手は論理の塊であるコンピュータである。
原因と回復方法はまず事実を調査して論理的に推測すべきである。

A F9 キーを押して発生場所を調べる

F1 キーを押して詳細メッセージを確認できたら、その画面のままで
続けて F9 キーを押すと そのエラーの送信元 = エラーの発生箇所 が表示される。
これによってそのプログラムのソースの箇所を調べると
エラーの原因の特定と回復方法や対処方法を対策することができる。

...プログラムを新規に開発することは実に簡単なことである。
なぜなら設計/企画したとおりに動作しなくてもとにかく動けば
いいからである。

これに対してデバッグは開発に比べて格段に難しい。
障害が発生したときにこそ技術者の論理的な推論の力が必要となるからである。
それにはエラーの場所と原因をまず調査するところから始めることになる。
この出発点をしっかり押さえる習慣が身につけばわずかな時間で
対策ができあなたの技術力は格段に向上することだろう。