TCP/IP

9. グローバルIPとは?

社内 LAN がインターネットと常時接続されているとしよう。
社内の各機器に勝手に IP アドレスを割り振ったとしたら、インターネットの別の拠点のIP アドレスと重複するかも知れない。
このことを防ぐために構内(ローカル)用の IP アドレスとインターネット用の IP アドレスとは区別されている。このローカルIP に対して世界で唯一として与えられるのがグローバル IP と呼ばれる IP アドレスである。

例えばあなたの会社がホーム・ページを公開しているのであれば、その Web サイトには世界でただ1つしかない IP アドレス(グローバルIP )が割り振られているはずである。
よって、これから以降で解説するように自社の iSeries400 をインターネット公開しようと思えば、そのiSeries400 に与えるグローバル IP が必要となる。

グローバル IP の取得は現在、使用しているプロバイダーによって契約上で与えられるので、問い合わせが必要である。与えられたグローバルIP のそれぞれをどの機器(サーバー)に割り振るかは自社の勝手であり自由に設定することができる。

iSeries400 を公開するのであるからグローバル IP は1つだけで十分と思われがちだが自社サーバーとなると iSeries400以外にルーターや別の Web サーバー、メール・サーバーも必要になるので最低8個くらいは必要である。